2017年12月29日金曜日

2017年の総括

今年は原著2報と総説1報を筆頭著者で出版し、国際シンポジウムを1つオーガナイズしましたので、まあ生産的な一年だったのではないでしょうか。好きなことを自由にさせていただいているおかげと感謝しています。

来年もこの調子でpublicationを続ける予定です、というか、来年が一つのヤマになるかと。そして、もう一回りスケールの大きな研究のランドスケープを描けるように。道筋は見えてきておりますので、あとは淡々と実現させるだけです。

2017年12月25日月曜日

実験は楽し4

年内にとろうと思ったデータがまだとれておりません。論文にするのに必須かつ最後のデータなんですけどね。

今日は朝から一日ひたすら実験しておりました。収穫があったのは、別のプロジェクトでダメかと思っていた条件が、意外といけそうなことがわかったことです。それに伴って次の新しい問題も明らかになってきたのですが、それ自体が進歩だと思っております。

2017年12月23日土曜日

最近見た良い映画

先日、子供と一緒に池袋に「かいけつゾロリ」の最新映画 『かいけつゾロリZZ(ダブルゼット)の秘密』を見にいきましたが、これはすごく面白かったです。

私はそうとは知らずに行ったのですが、この日は上映後に原作者の原ゆたかさんを招いたトークショーがあって(なぜか大人の観客が多いなとは思っていましたが・・・)、原さんを初めて生で見ることもできたのも感慨深かったです。

ストーリーは「バックトゥザフューチャー」と「三丁目の夕日」と「シンゴジラ」と「(帰ってきた)ウルトラマン」と「紅の豚」をごちゃ混ぜにしたような(おそらく意図的に)したようなものなんですが、これが信じられないくらい奇跡的に面白くて感動的でした。

子供はもちろんですが、大人が見ても面白いように、いろいろと遊びの要素(例えば上に挙げた映画のパロディなど)が仕掛けられているのが良いです。ゾロリーヌとロン先輩は非常に魅力的なキャラクターに描かれていました。子をもつ父親としてはロン先輩に感情移入してしまいますね。もしかすると極私的には「君の名は。」に匹敵するくらい面白かったかもしれません。劇場公開が終わったら日本の航空会社の国際線の機内で見れるようにしてほしいです。

もう一つは旧ソ連の伝説的脱力系SF映画である「不思議惑星キン・ザ・ザ」を、サイタマ市の図書館で借りたDVDで見ました。これは京都に住んでいた頃に映画館で見て以来でしたが、今見ても、設定とか美術とか砂漠でのロケとか、スゴイ映画です。そしてこのDVDを所蔵作品として選んだサイタマ市の図書館のセンスが素晴らしいと思っております。

2017年12月19日火曜日

よいこと

たまにはよいこともあるもんだ、と。これで正月は心穏やかに過ごせそう。

とは言っても、その間に依頼された原稿を書かないといけませんけどね。

2017年12月18日月曜日

来年の神経科学大会シンポジウム

来年7月26日から29日まで神戸コンベンションセンターで開かれる第41回日本神経科学大会の第2日目(7月27日)の午前に「最先端光イメージングによる深部脳観察へのアプローチ」と題するシンポジウムのオーガナイザーを務めます。

まだだいぶ先ではありますが、ご興味のある方は是非ご来場ください。

2017年12月16日土曜日

村上春樹のエッセイ

このところ書店をぶらぶらしていても読みたいと思う本に出会わなくて困っているのですが、最近読んだ村上春樹の「職業としての小説家」という本はなかなか面白かったです。

講演調の平易な文体でかかれた自身の創作に関するエッセイで、この手の作品としては、私にとっては夏目漱石「私の個人主義」や大江健三郎の「私という小説家の作り方」と同じくらい、作家の内面をうかがい知ることができて面白かったです。

村上流の、のらりくらりとまわりくどく書いたあげく、あるところから逆説的かつおもむろに問題の核心に迫るあたり、夏目漱石の講演にも近いものがありますね。

村上春樹の書いていることには、もちろん共感できる部分とそうでない部分はあるのですが、彼のエッセイが私にとって面白い理由には、巧みな比喩のおかげで、彼の思考が「そう来たか」とか「あるある」的にわかった気になる、ということがあります。あと話の筋はシンプルでロジカルですので、読んでてかゆいところに手が届く的に、自分の見方や考えを代弁してくれている気になることもありますね。

村上春樹には「やがて悲しき外国語」というエッセイもあって、これは彼が1990年代初めにプリンストン大学に招かれて現地に滞在(2年半?)したときの体験に基づくものです。これも私はアメリカに住んでいた頃、サンフランシスコの紀伊国屋書店で買って読んだ好きな作品です。先月私がアメリカ出張でプリンストンを初めて訪れたときも持っていって、ホテルで楽しく読みました。

私は昔から好きな小説や映画の舞台となった土地を実際に訪ねてみることは好きだったのですが、自分の体験と比較しながら作家の体験を追体験する、というのも読書の楽しみの一つですね。

ちなみに、私は村上春樹ファンと呼べるほど、彼の作品はたくさんは読んでおりません(特に最近の作品は全く読んでいない)。その中で一番好きなものと聞かれたら、やはり「ねじまき鳥クロニクル」の中の「間宮中尉の長い話」です。


2017年12月15日金曜日

うれしい訪問

私も研究者のはしくれとして、ときどき他の先生の研究のお手伝い(お手伝いと呼べるほどのものかも怪しいのですが)をさせていただいております。

昨日も、私が非常に面白いと思っている研究をされている先生が、深部脳イメージングをされたいということで、わざわざ実験手技を見学するために訪問してくださいました。

前回ちょっとだけお手伝いさせていただいたのは、もう2年くらい前になるのですが、その後も着実に成果を積み重ねておられて、非常にうれしい訪問でした。実験は、ぜひうまくいってほしいと願っております。

2017年12月13日水曜日

微小な部品を落としたとき

実験をしていると、ときどきうっかりと超小さな部品、特に困るのが高額な光学部品(注:シャレです)を落としてしまうこともありますが、宇宙の彼方に消えたわけではなく必ずどこかに落ちていますので、根気よく探しましょう。床の意外と遠くまで飛んでいるということもあります。

実験台とか手術台とかの上で落とすのはまだマシなほうで、顕微鏡周りとかだと入り組んでいて結構大変です。曲者なのが除振台で、除振台のネジ穴はたいてい底なしで中まで貫通しているので、落として行方不明になる可能性がないとも限りませんのでご注意を。

2017年12月11日月曜日

実験は楽し3

今から年末までは実験に集中できる期間・・・だといいんですけどね。来年2018年にpublishしようと目論んでいるネタのデータを今のうち集めないとと思っております。

あと並行してやっているのは、もう少し長期的なテーマですね。これは今月中に技術的なメドをつけたいです。

2017年12月7日木曜日

「記憶」に残る名演

吹奏楽ついでに、自分が過去に聴いた吹奏楽の演奏で一番感銘を受けたものを挙げると、1991年の吹奏楽コンクールで聴いた埼玉栄高校のシュワントナー「そしてどこにも山の姿はない」ですね。

曲はかなり特殊な編成のいわば「現代曲」で、こんな曲をコンクールでやるのもすごいなと思いましたが、圧倒的な緊張感をもった驚愕の演奏でした。

私が聴いたのは県大会(サイタマシティ合併前の浦和市文化センターで)だったので、たぶん全国大会ではもっと完成度が上がっていたのだと思いますが、後にも先にもあのようなすごい演奏は他では聴いたことがありません。おそらくアマチュアの吹奏楽が到達できる究極ではないかと。他の学校と比べると同じ高校生のはずなのに、まるで大人と子供のような違いでした。

全国大会の音源がyoutubeで残っていますね。これです。

一応、神経科学のブログなので神経科学のことを書いておくと、1991年というのはNMDA型グルタミン酸受容体の遺伝子がクローニングされた年です。その頃、私は自分が将来脳の研究者になるとは全く考えておりませんでした。何十年も昔の出来事(いつどこで何を聴いた)をありありと覚えている、というのは長期記憶の中でもいわゆるエピソード記憶の例になりますね。

2017年12月6日水曜日

吹奏楽の古典的名曲

ネリベルの「2つの交響的断章」、実は最近初めて聴いたのですが、1969年に作曲されたことを考えると今聴いても響きが斬新で、しかも昔の吹奏楽曲に(特に単純な三部形式の曲に)ありがちなクドさがなく、これは作曲当時としては吹奏楽の可能性を追求した傑作ですね。

いや、これは思わず演奏したくなります。なんで現役のときに聴かなかったのかと悔やまれますね。

実はネリベルって「フェスティーヴォ」しか聴いたことがなく、しかもフェスティーヴォあんまり好きじゃなかったんですが(昔のコンクールの2部や4部で盛んに演奏されていたので)、これでネリベル見る目が変わりました。

あとオリジナルの古典で好きなのは、チャンスの「呪文と踊り」ですね。これも作曲されたのが1960年だと最近知ってちょっと驚きました。リードだってまだまだ「音楽祭のプレリュード」書いてた頃です。序奏部(呪文?)から急速部(踊り?)に移行するところの打楽器の緊張感なんか良いですね。

1960年といえば、神経科学でいえばHubelとWieselが当時最先端のタングステン電極で視覚野から細胞外記録とってた頃ですよ。そんな昔の頃の話です。