2017年8月28日月曜日

「深海2017」展行ってきました

生き物好きの我が家としては必見の「深海2017」展を見に、家族で上野の国立科学博物館に行ってきました。

うちは科博はよく行くんですよね。 特に昆虫と恐竜の展示室がお気に入りです。

夏休み最後の日曜日ということもあって、ものすごい人出だったんですが、貴重な深海生物の標本を見れたのは良かったです。

生物も良かったですが、深海研究の展示もかなり充実していました。個人的に萌えたのは、JAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう」のドリルパイプとドリルビットが展示してあったことですね。これで海底掘っているのかと思うと胸熱でした。

深海研究はロマンがあって、ちまちましたバイオ系の研究から比べるとなんだかうらやましいですが、私のやっている深部脳イメージングでも、深いところでニューロンが見えると、たしかに深海魚でも見つけたように嬉しくなります。

深海業界では200m以上を「深海」、6000m以上を「超深海」と呼ぶのだそうですが、一応、深部脳を見ることを仕事としている私としては、大脳皮質5層または皮質下(1mm程度以上の深さ)を「深部脳(deep brain)」、通常の対物レンズの焦点距離を超えた深さ(3~4mmよりも深く、内視鏡的アプローチを必要とする深さ)を「超深部脳(ultra-deep brain)」とでも呼びたい気分ですね、というか、最近では実際呼んでいます(こないだの論文にも書きました)。

あと、関連してNHKスペシャルの「DEEP OCEAN」も良い番組です。久石譲のスティーブ・ライヒ風ミニマルミュージック的な音楽も、涼しげで良いです。

2017年8月26日土曜日

まだまだ甘い

いろんな人と話してみると、研究者として自分はまだまだ甘いなということがわかりますね。そこにまだ大きな伸びしろがあるということがわかります。これでまた成長できます。

2017年8月25日金曜日

700万県民の悲願

花咲徳栄高校が今年の夏の甲子園を制覇したということで、大サイタマで生まれ育った私としては、非常に感慨深く思っております。

ちなみにここの高校、私の母の実家への途中に最寄り駅があるということで、子供の頃から馴染み深い名前だったんですよね(読み方難しいし)。当時駅前には何にもなくて、母に連れられて乗った東武線車両の何かが焼け焦げたような独特の臭い(わからない人は「東武線 ブレーキ 臭い」で検索)とともに、幼い日々の記憶の一コマとなっております。

その学校が、今では甲子園優勝校として国民に広く知れ渡るとはなんとも感慨深いです。同じ大サイタマの地元企業「ファッションセンターしまむら」が、今や全国的な人気を誇っているというのと同じくらい感慨深いですね。

2017年8月23日水曜日

感想戦ーBiomedical Optics Expressのこと

今回、論文が受理されたのはBiomedical Optics Expressという、アメリカの光学の学会であるThe Optical Societyのオープンアクセスジャーナルの一つです。

バイオ系の人にはあまり耳慣れないと思いますが、イメージング業界では結構有名な研究者も投稿していて面白い方法論の論文が出たりします。インパクトファクター的には3を超えるくらいと、一見高くはありませんが、Wikipediaの解説によりますと、”It is considered as one of the top journals in the field of optics.”だそうです。光学関係の雑誌はNature Photonicsが突出していて、あとは似たりよったりというところなのかもしれませんが、「トップジャーナル」かどうかはともかく、分野の中では良い雑誌であることは確かです。

今回の論文は、バイオ系のジャーナルやオンラインメガジャーナルではなく、あえて工学系のジャーナルに出そうと思っていました。IF5のメガジャーナルとIF3の専門誌だったら、私だったら後者に通った方が学問的満足度が高いです。今まで馴染みのなかった分野ではありますが、アメリカの学会誌の査読に論文が通ったということで、イメージングに関わる者としてはちょっとだけ自信になりました。

ジャーナルはExpressという名前がついているだけあって速報誌としての側面もあり、2人の査読者からの査読は投稿後3週間で戻ってきました。査読者はおそらく一人は脳のイメージングの専門家、もう一人は光学の専門家という感じでしたが、どちらも真っ当なコメントだという印象でした。速報誌だからなのか、規定ではrevisionを10日以内に返せということだったのですが(そんなムチャな)、追加の実験や解析で結局1カ月以上かかりました。あと、いちいち書きませんが、細かなことでは分野が違うことで多少カルチャーショックを受けることもありましたね。

でも投稿から受理まではちょうど2カ月くらいで、スムーズにいった方ではないでしょうか?査読はバイオ系のジャーナルよりもpickyでないかも。工学系の研究者が、なんで毎年のように論文がでるのか、ちょっとだけわかった気がします。

2017年8月19日土曜日

研究者という職業

論文をある程度自分の思い通りに書けるようになると、研究者というのは自分の考えを一連の論文という形で表現して世に問うことができるわけですから、これはなかなかいい職業だな、ということになります。

技術から表現へ。これは芸術家にも共通する要素ですね。私が研究者を志した理由の一つでもあります。

2017年8月18日金曜日

zワザ発動、あるいは悟りの境地、あるいは諦念プシガンガ

結果を思い煩うことなく、なすべきことを淡々となせば、それで良いような気がしてきました。

そう思えるのは、たぶんあのおかげです。

2017年8月16日水曜日

研究ファースト

振り返れば、今の研究環境に移って1年半たらずで、first&corresponding authorとして4報(原著3+総説1)publishしました。

それまでが出なさすぎたというのもあるのですが、一応その気になれば何かは出せることがわかったのは、個人的には収穫だと思っております。今はとりあえず数を書いて経験を積むことに専念しておりますが、あまり小さな論文をたくさん書いていても研究者としての評価には限界がありますので、そろそろ量ー質転換を図りたいと思っています。

研究の生産性でおそらく大事なのは、研究が毎日の中心にあるかどうか、ですね。今どきに言えば「研究ファースト」です。論文を出すことが目的であれば、論文を出すことが中心にあるかどうか。当たり前のように聞こえますが、諸事情で当たり前のことができない、ということも世の中には往々にしてありますので。

今は、特に積極的に職探しもせず、研究費も科研費以外は応募せず、学会やセミナーにあんまり呼ばれることもなく、無駄なことをする必要はないので、研究に集中することができて本当にありがたいです。特に職探しとグラント書きは、論文書きと同じ認知的リソース(完成度の高い文章を仕上げて審査のために送る)を競合することになりますので、研究の大敵です。たぶん、これをなるべくしないでいい環境に身を置く、というのが、研究を進めるための最大の秘訣ですね。まあ、もちろんそんなことができれば、の話ですが。

2017年8月14日月曜日

サンフランシスコから2

サンフランシスコは聞いていたとおり涼しいですね。最高気温が22度とかですから、東京の夏など忘れてしまいそうです。

しかし、アメリカという国は来ると、なぜだかそれだけでなんとなく前向きな気分になれますね。国土が広いせいなのか、気候のせいなのか、大らかな雰囲気のせいなのか、なんとなく自然に「良い研究をしよう」と思えて、しかもそれができそうに思える、というのが不思議です。

日本にいると感じる、なんとなくせせこましくてみみっちい感じとか、窮屈で無理をしているような感じはどこから来るのだろうと。良い科学の敵だと思うんですよね。これってかなり重要なことだと思うんですけど。

サンフランシスコから

昨日、アメリカ時代の研究室の同窓会シンポジウムがあって、昔の仲間と再会して楽しい一日を過ごしました。

一つの研究室の出身者だけで、これだけ質の高いシンポジウムができるというのはすごいです。不肖私もちょびっと講演の機会をもらい、海馬の認知地図の可塑性と視覚野の可塑性の共通点など、かなり内輪ネタ的な内容を話して楽しませてもらいました。

もとより業績も人柄も素晴らしい先生なのですが、これだけの人を育ててきたというのは本当に偉大だと思います。私なんかはどちらかというと出来の悪い弟子なのですが、それでもそのような偉大な伝統の端っこにつながっていることを、ひそかに誇りに思っております。

2017年8月11日金曜日

論文公開のお知らせ

高速可変焦点機能を備えた二光子内視鏡を用いた深部脳イメージングの論文が、米国光学会The Optical Society(OSA)のBiomedial Optics Express誌にオンライン公開されました。

Fast varifocal two-photon microendoscope for imaging neuronal activity in the deep brain
Masaaki Sato†, Yuki Motegi, Shogo Yagi, Keiko Gengyo-Ando, Masamichi Ohkura and Junichi Nakai† (†corresponding authors)
Biomed. Opt. Express, 8(9), 4049-4060, 2017

2017年8月8日火曜日

寒い夏、再び

今週末はサンフランシスコのシンポジウムで講演予定なんですが、現地の知人の方から、「寒いのでジャケット忘れずに」と言われています。

そういえばサンフランシスコの夏は霧で寒かったなあと思い出しました。慣れるとあれが自然のエアコンみたくていいんですけどね。私が住んでいたときは、夏にマフラーをしている女性を見かけました。もしサンフランシスコの夏が暑くなったら、温暖化で地球も終わりかもしれません。

2017年8月4日金曜日

内視鏡レンズのコレクション

内視鏡イメージングに関わるようになってまだ1年ちょっとしか経っていないのですが、自分で買ったり、会社がサンプルで送ってくれたりしているうちに、手元に内視鏡レンズ(GRINレンズを含む)がたくさん集まってきてしまいました。数えてみると5社で10種類以上はあるでしょうか。

全部を使ってみたわけではないですが、使うとそれぞれに個性がある、というのはわかります。私は座学で光学を学んだことはないのですが、光というのはつねづね不思議なものだと思っています。

私が今のところ期待しているのは某社の内視鏡レンズですね。他の会社にはない技術を生かした優れた特長があります。現行ではまだ難しいかもしれませんが、改良されれば非常に良いものになる可能性があります。

2017年8月2日水曜日

明日のセミナー

午後5時半から東京理科大葛飾キャンパスで「マウスのバーチャル空間認識の脳内メカニズム」と題するセミナー講演を行います。どうぞよろしくお願いします。