2017年6月28日水曜日

2017年6月22日木曜日

initial submissionの狙いどころ

一般に、論文の初回投稿時に目標とすべきところは、まず「revisionでひっかかる」ということでしょう。ゴルフでホールインワンがめったに起こらないように、論文が初回投稿でいきなり受理されるというのはかなり珍しいことだと思うので、まずはグリーンにオンさせて、revisionというパッティングでホールを狙うということになります。

まあ、なるべくなら追加実験なし、という絶好の位置からアクセプトを狙いたいところですが、かなり難しい追加実験をしなければならないという、グリーン周りからのチップイン狙いのような場合もあるでしょう。どこに落ちるかは風次第、という面も確かにあります。

このことは研究成果を効率的に出版する上で、どの段階で論文にまとめたらいいか、という問題にも関わってきます。もちろん狙うジャーナルにもよりますが、上に書いたように、仮に完璧に近い形にまとめたとしても、査読ではほぼ必ず何か言われるわけですから、おそらくは完璧ちょっと手前の「これならrevisionでひっかかりそうだ」(=「ターゲットとするジャーナルの査読者が読んだら気に入ってくれそうだ」)と自分で思えるときが、一つのまとめどきということになるだろうと思います。

すなわち論文は初回投稿で査読者の反応を見てrevisionの方向づけをし、これに一つ一つ対応するという具体的プロセスにより受理まで持っていくということになりますが、その意味では、論文とは著者の力だけで完成するものではなく、「査読者の力を借りることで、初回投稿のときより高いレベルで完成させるもの」と考えることもできます。こんなふうに「査読者は(自分の研究を応援してくれる)協力者」と考えるほうが、おそらく精神衛生上もいいんじゃないでしょうかね。

2017年6月19日月曜日

深部イメージングの極意7

こんなに簡単に見れるのだったら、他のグループにすぐにやられちゃいそうですね。世界のトップの裏をかきたいと思います。

それから「仕事は丁寧に」を心がけたいと思います。基本中の基本だよと言われそうですが、できている人は少ないと思うので。

2017年6月16日金曜日

先月の投稿その後2

論文は、オンラインのトラッキングシステムによれば、一人の査読者の査読が終わり、もう一人の査読待ちです。

このジャーナルのシステムは、何人の査読者候補に依頼して、どの人(もちろん匿名です)が査読を引き受けてくれて、それぞれの査読者がいつ査読を終了したかがわかるので、なんだかそれぞれの査読者の仕事ぶりがわかって(例えば必ず締め切り前に返事する人と、締め切りぎりぎりに返事する人と、締め切りを過ぎて返事する人に分かれるなど)興味深いですね。

研究は、この論文の次のネタを仕込んでいるところ。うまくいったら結構いいところにいきそうです。

2017年6月15日木曜日

憂国

元文科次官の記者会見あたりから、メディアも一強政治の弊害を説く論調が増えた気がしますが、今の政権はかなりしたたかです。したたかというか、あざといというか、全て計算尽くなのが透けてみえるんですよね。

なんか、ビッグ・ブラザーですよ。東京五輪が政治の口実になったり、政権が正面切って個人を攻撃したり、権力を監視するはずのメディアがその片棒を担いだり、なかったはずのものが都合よく出てきたりと、政治とメディアの劣化が尋常ではなく、世の中がかなりまずい方向に向かっているように思えて仕方ないのですが。。。

2017年6月14日水曜日

職人のわざ

新しい実験で使う部品の加工を、以前依頼したところに頼んだのですが、小さなものなのに仕上がりはさすがで、見ていて嬉しくなってきました。こんなふうに、モノを見れば仕事ぶりがわかる、というのは素晴らしいですね。使う方もやる気がわいてきます。

2017年6月12日月曜日

ここの大学のいいところ

キャンパスはこじんまりとしていますが、緑が多く、今の季節は木陰が気持ちがいいですね。

2017年6月9日金曜日

氷水の中で泳ぐ

香川県出身の画家の猪熊弦一郎だったと思うんですが、何かの本でニューヨークの美術界を「氷水のようだ」と形容していたのを読んだ記憶があります。競争や批判が厳しい環境を指してそのように言っていたと思うんですが、科学もおそらく似たようなものですね。

日本は居心地はいいけど、なんというか、それに慣れて、俺たちはこれでいいんだと思っていてはいけない気がします。

2017年6月7日水曜日

eNeuro論文のその後

公開からひと月たって、論文はeNeuroのホームページにおけるMost Read Article(月間?)の第1位に選ばれました。

こういうランキングでトップになるのは、なろうと思ってもなかなかできるものではありませんので、予想外の反応に大変感謝しております。

それからRIKEN BSIのトップページのスライドショーでも紹介していただいています(注:その後終了)。ちょっと大々的で恥ずかしいくらいですが、こちらも本当にありがたいですね。次もがんばります。

2017年6月6日火曜日

左手のためのピアノ協奏曲

ラヴェルのこの曲は名曲ですね。冒頭のコントラファゴットの地を這うようなソロといい、ピアノ独奏のジャズっぽい雰囲気といい、かなり独特な曲で私の好きな曲の一つです。ラヴェルはもう一つの(両手で演奏する)ピアノ協奏曲もいい曲ですが、私は「左手」のほうが好きです。最近、ひさびさに通勤の車の中で聴きました。

高校の頃、フランソワ独奏、クリュイタンス指揮のCDを聞いたのが初めてじゃなかったかな。いまだにこの曲を聴くと、高3の5月頃のことを思い出します。

2017年6月4日日曜日

班会議に行ってきました

週末は仙台で行われた新学術領域の班会議に参加してきました。工学とデータ科学と生態学と神経科学の融合したような分野で、面白い発表が多かったです。共同研究の話も一つまとまりそうで心強いです。これはこのままこの道を進めということでしょうね。

行きの新幹線の中では久々に読書をしようと思って、リルケの「ドゥイノの悲歌」を読みました。第一の悲歌と第九の悲歌は私の好きな部分です。それから画家パウル・クレーの「クレーの日記」を拾い読み。この本はどういうわけか、私がサンフランシスコに住んでいた時にジャパンタウンの古本市で偶然に見つけた素晴らしい本(もともとどんな人が持っていたのか)。チュニジア旅行の途中のある日の夕暮れに、クレーが自分の創作の道を見出すくだりは感動的です。こういうのを天啓というのでしょうね。

2017年6月2日金曜日

先月の投稿その後

原稿はquality checkをパスして査読にまわる段取りとなりましたので、これで一安心です。

特に論文に関するやりとりがある間は、寝ている間に外国から重要な(=なるべく早いレスポンスを必要とする)メールが届くことがあるので、夜もちょっと落ち着きませんが、査読にまわってしまえば、その間、投稿した仕事をしばし忘れられますので、この時期に、次のプロジェクトのことを考えられるというのが、またいいんですよね。

今のうちに次の準備を進めてしまおうと思っています。以前のVRイメージングと解析の系をいくつかの点で改善して、より良いものにしようと思っております。