2011年5月31日火曜日

意外と便利なBootCamp

プライベートではMac派の私が今さら便利だと気づいたことに、MacBookProにBootCampでWindows7をインストールして、mac+winのデュアルブート環境を構築しておくということがあります。これなら研究に必要なソフトウェアがWindows版しかなくても、一台のラップトップで家や外でも仕事ができます。またMacでの提出用文書の編集でよく起こりがちな(特に私はPages愛好者なので).docファイルの枠ズレの対策にもなりそうです。インストールするWindowsは別で買わなければなりませんが、わざわざラップトップをもう一台買うよりはずっと安あがりです。

2011年5月29日日曜日

私たちにできる被災者支援

Toksy東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)被災者向け復興支援サービス)という、被災者の方たちが必要としている物資を、必要としている方に直接送ることのできるサイトがあります。

うちでは、私と妻がそれぞれ結婚前に使っていた3合炊きの炊飯器が2つともとってあったので(うちは土鍋でごはんを炊くので炊飯器はしばらくお蔵入りしてました)、2つとも宮城県の被災者の方に送りました。妻は他にも化粧品とか編み物の編み針とかを必要としている方に送っていました。ニュースで知る「被災者」というひとくくりでなく、私たちが物資を送る相手の方には、名前があり、住所があり、被災地で生活されている現実がある、というのは、大変に重いことです。

行政が仮設住宅を建てても、移り住んだ被災者の方たちは必要な物資なしに暮らして行くことはできません。よく考えれば当たり前のことなんですが、こういうサイトで実際に見るまでは、何が必要とされているのか気づきにくいですよね。家の中を見回してみれば、どこかに必ず何か送ることのできるものは眠っているのではないでしょうか。行政では行き届かない、被災者の方たちの個別のリクエストに、こうして草の根的に応えていくというのは、私たちにできる被災者支援の一つの形でしょう。

送った炊飯器たちには、なかなかボランティアに行くことのできない私たちの分まで、がんばって働いてほしいです。使っていただく被災者の方たちには、これであったかい、おいしいごはんを食べてほしいですね。

2011年5月28日土曜日

研究費申請書の書き方の上達法2

書き方うんぬんの前にまず考えることは「正しいカテゴリーの研究費に応募する」ということです。研究費が(明示的にせよ暗示的にせよ)対象とする研究課題の範囲に、あなたの研究計画が当てはまらなければ、いくら申請書が上手く書けても採択の可能性は低いでしょう。これはおそらく申請書の中身だけでなく、申請者の職位や業績も含めて全体的に考える必要があります。

それから、心の平安のために知っておいて損はないことですが、あなたの申請書に明らかな欠陥がなかったとしても、申請書は不採択になることがあります。特に競争率の高い研究費では、「絶対的評価は良いが、不運にも他にもっと良い申請課題があったために(相対評価として)不採択になる」ということがあります。これを上手く説明しているのがPaul Grahamの"Why we don't invite groups to interviews"というエッセイです。

不採択になるとついつい人はその原因を探し、(おそらく優秀な人であればあるほど)「何かのせい」にしたくなりますが、あなたが自分の研究に自信をもっているのであれば、 そこまで「反省」する必要はありません。ただ、また書いて応募すれば良いのです。 その間の経験と思考の蓄積のおかげで、次はもっと良いものが書けるでしょう。

2011年5月27日金曜日

ピーターの法則

ジューコフの回想に対する一つの解答。良い子のみなさんはくれぐれも真に受けないように。

2011年5月26日木曜日

現代によみがえるハルハ河

原発事故をめぐる事故発生以来の対応のまずさ、認識の甘さ、混乱をみていると、旧日本軍のそれを見ているかのようですね。日本人の本質は変わってないなと。ジューコフの回想、あっぱれです。

2011年5月24日火曜日

実験データの解析法

(1)一番いいのは、良くできる働き者の小人さんに任せることです。
(2)間違ったパラメータ空間に迷い込まないようにしましょう。

2011年5月23日月曜日

懐かしのサンフランシスコ

近所のショッピングセンターに買い物に行き、立体駐車場の傾斜のきついスロープを車で登ると、私はなんだか以前住んでいたサンフランシスコの街の急坂を思い出してしまいます。

サンフランシスコの坂は、場所によっては笑っちゃうくらいスゴいです。上り坂ならオートマチック車でも発進のときに後ずさりするのは当たり前。「車って、こんな急坂でも登れるんだな」と、私は目から鱗の発見でした。

サンフランシスコはひと言でいうと、遊園地のように楽しい街ですね。観光で有名なケーブルカーも、初めて乗ったときには「こんな乗り物が走っているとは、なんてフザケた街なんだ」と思いましたよ。

カーアクション映画の好きな人は、スティーブ・マックイーン主演の、サンフランシスコで撮影された映画”Bullitt”(ブリット)をぜひ見てみてください。有名なカーチェイスのシーンはYoutubeにもありました。こちらです。

2011年5月22日日曜日

政治家と研究者の共通点

仕事の内容はずいぶん違うけれど、「何をやっても批判される」ところは似ている気もします。論文や研究費の申請書は、ケチをつけようと思えば、どこかに必ずその余地はありますからね。若いときにはなかなか難しいかもしれませんが、良い研究者になるには、経験を積むにつれて「批判慣れ」していくことも大事です。まあでも、研究者が批判されるのは多くの場合、他の同業者からですが、政治家のように一般大衆から批判されることは少ないので、だいぶマシでしょうが。

2011年5月20日金曜日

matlabのよくあるエラー

matlabで、特に他の人からもらったm-fileを実行したときに、”Undefined function or method '関数名' for input arguments of type '変数形'.”というエラーがでたら、その関数を含むtoolboxがインストールされていない可能性があります。その他にも、pathが通ってなかったり、関数名の単純なタイプミスで出ることもありますが。

'which -all 関数名’で、その関数m-fileの存在を確認するか、'ver'でインストールされているtoolboxを確認してみると吉です。

あとは行列の要素数が合わないことに起因するエラーも多いですね。"Matrix dimensions must agree"とか"Index exceeds matrix dimensions"とか。プログラム中にブレークポイントをいれて、workspaceで変数の行列のサイズを確認するというのが基本でしょうか。

2011年5月19日木曜日

軽快さという価値

デスクトップにubuntu11.4日本語版をインストールしてみました。今のところ使いやすくて気に入っています。Linuxはもちろんソフトウェアがフリーなのが大きな魅力ですが、そのソフトウェアたちも安易な多機能化に走らず、むしろその動作が軽快かかどうかに価値がおかれているのがいいですね。やっぱり、道具はそれが作られた哲学を反映していてほしいし、それをもつ人使う人に対して、喜びや楽しさを与えるものであってほしいと思います。

2011年5月18日水曜日

トークでの陳腐な導入部を避ける

よくセミナーの導入部で、「脳にはこれこれ億個のたくさんの神経細胞があって、そのそれぞれが何万個のシナプスを作っていて、複雑なネットワークをつくっていますね。これをどうやって研究しましょうか?私たちはこんなふうにします・・・」的なものって、本当に良く聞きますよね。特にアメリカで良く聞いた気がします。大雑把にいって、私がアメリカで聞いたセミナーの話者の半分くらいはこの手の導入だったんじゃないでしょうか。

まあ、一般の聴衆に対する啓蒙的なトークの場合はいいかもしれませんが、研究者相手にこれはどうなんだろう・・・。あまりに頻繁に聞きすぎたからかもしれませんが、セミナーの度にこの「数千億個のニューロン」の導入を聞くと、私は「またかよ・・・」と、最初のスライドからテンションが下がってしまいます。話し手の立場からみたら、本題に入る前に聴衆の興味を削いでしまうなんて、これはもったいなさすぎる。やっぱり研究者なんですから、ここは多少稚拙であっても自分なりの脳の見方を示したいところです。

2011年5月16日月曜日

長期プロジェクトを成功させる秘訣

「小説を書くための心理状態の管理をいうならば、長篇であればなおさらのこと、書きすすめていくその日の労働がカヴァーしうる部分より遠くをみてはならない。むしろ前方のことは放っておいて、その日の労働にのみ自分を集中させうるかどうかが、職業上の秘訣である」(大江健三郎)

2011年5月15日日曜日

文章の上手い科学者

科学の才能と文才が同じ人間の中で共存するというのは非常に稀なことだと思いますが、私が科学者の中で特に文章が上手いなと思うのは朝永振一郎です。これはあくまで個人的好みなんですが、私は平易で品のある文章を書く人が好きですね。科学について書いたものだけに限らず、たくさんの随筆を遺しています。それらの文章から察する人柄は、おそらく非常に豊かで鋭い感性をもった人だったのでしょう。

2011年5月14日土曜日

読者代表

最近、出版物への寄稿を依頼されることが増えたのですが、一度書いた原稿を、編集の方がより読みやすくなるように適宜変えてくださるのは、非常にありがたいですね。そういう意味で、編集の方は読者の代表のような存在です。執筆する人によっては、自分が書いたものを勝手に変えられるのが好きでない人もいると思うのですが、私にとっては自分の文章の癖に気づくきっかけになります。

2011年5月13日金曜日

古くて遅いコンピュータ撲滅運動

仕事で使っているコンピュータのうち、もう古くて遅くて使うのが苦痛だったものを、この機会(=年度始め)にことごとく新しいものにアップデートしているところです。おかげで仕事のストレスは少しずつ軽減されてきました。こういう効率の低下がじわじわとひきおこす生産性の損失は、案外バカになりません。

2011年5月11日水曜日

震災から2ヶ月

この2ヶ月、時間が経つのがものすごく長く感じました。ブログ読み直してみても、3月11日以前と以後では、まるで別の時代のように思えます。

今回の震災は、戦争を知らない私のような人間にとって、もしかしてそれに匹敵するような、人生感を大きく変える経験になるのかもしれません。私たちが生きている現実というのは、想像もしなかったようなこと、どんなことでも起こりうるんだなと。しかも突然に。

特に、地震発生から1週間くらいの間は、今起こっている事が、いつか覚める夢だったらいいのになと思うこともありました。日々深刻化する原発事故のニュースを伝えるカーラジオや、天気予報を見るように毎日の放射線量を確認する生活って、昔どこかで見たようなSF映画の中だけの未来のはずでした。

あの日以来、「絶対安全」「想定の範囲内」という言葉が意味を失った、もう後戻りのできない時代を私たちは生きています。非常事態下において、政府、自治体、企業やメディアのそれぞれが果たす責任と役割、それから私たち個人、一人一人に何ができるか、どれもが極めて重い問題を投げかけています。

2011年5月10日火曜日

「詩のない歌」

佐渡裕+シエナウインドオーケストラのCDに入っている、ルディンの「詩のない歌」という曲、とてもいい曲ですね。ゆっくりと静かなメロディが、まるで夕暮れ時に潮が満ちるかように盛り上がってきて・・・文学で言うと、立原道造の詩を読んでいるときのような、甘美な夢の中にいるような気持ちになる、本当に珠玉のように美しい曲です。

2011年5月7日土曜日

プログラミング上達法

プログラミングの習得は外国語の習得に似てますね。より正確に言えば、「プログラムを書く」という行為は、「自分が母国語としてコミュニケーションに使っている以外の言語で、ある目的を達するためのひとまとまりの文の集合体を構成する」という意味で、私にとっては「英語で研究論文を書く」という行為に非常に近いです。論文が上手に書ける人だったら、プログラムの書き方も上手くなるんじゃないでしょうか。

プログラミング上達法というのがあったら、これも私が教えてほしいくらいですが、近くに手伝ってくれる名人がいれば,何も苦労しなくてもその人にお願いするのが一番早いわけで、多くの人は単に「必要に迫られてやってる」というケースが多いと思います。一般的には、「まず書こうとするプログラムに何をさせたいかを明確にする」「短くて最低限動作するものを書いて,後からちょっとずつ機能を付け足す」「ヘルプやチュートリアルを活用する」「サンプルプログラムを手に入れて、自分の目的にあうように改変する」といったところでしょうか。どれも特別なことではありません。

2011年5月6日金曜日

論文5/6/11

Nature
A transient placental source of serotonin for the fetal forebrain
Alexandre Bonnin, Nick Goeden, Kevin Chen, Melissa L. Wilson,
Jennifer King et al.


Eutherian mammals use diverse strategies to initiate X-chromosome
inactivation during development
Ikuhiro Okamoto, Catherine Patrat, Dominique Thepot, Nathalie Peynot,
Patricia Fauque et al.



Local sleep in awake rats
Vladyslav V. Vyazovskiy, Umberto Olcese, Erin C. Hanlon, Yuval Nir,
Chiara Cirelli et al.



Shank3 mutant mice display autistic-like behaviours and striatal
dysfunction
Joao Peca, Catia Feliciano, Jonathan T. Ting, Wenting Wang,
Michael F. Wells et al.



Increasing adult hippocampal neurogenesis is sufficient to improve
pattern separation
Amar Sahay, Kimberly N. Scobie, Alexis S. Hill, Colin M. O'Carroll,
Mazen A. Kheirbek et al.



Royalactin induces queen differentiation in honeybees
Masaki Kamakura



Learning-related feedforward inhibitory connectivity growth
required for memory precision
Sarah Ruediger, Claudia Vittori, Ewa Bednarek, Christel Genoud,
Piergiorgio Strata et al.



Nature Neuroscience
Structural basis for the role of inhibition in facilitating adult
brain plasticity
Jerry L Chen, Walter C Lin, Jae Won Cha, Peter T So, Yoshiyuki Kubota
and Elly Nedivi



Science
Brain Evolution Triggers Increased Diversification of Electric Fishes
B. A. Carlson et al. 



Neuron

mGluR5 and NMDA Receptors Drive the Experience- and Activity-Dependent NMDA Receptor NR2B to NR2A Subunit Switch

J.A. Matta, M.C. Ashby, A. Sanz-Clemente, K.W. Roche, and J.T.R. Isaac


2011年5月4日水曜日

研究のイメージトレーニング

世間は休日でも、研究は進んでいます。といっても、主に私の頭の中でですが。

外科医は術前に手術の様子をイメージトレーニングするそうですが、研究者も実験前にそのイメージを思い描くことは非常に有効だろうと思います。実験の途中で、どこに問題点が存在しそうで、どうやったら解決できそうか、アイデアも湧いてきますしね。

でもまあ、とりたてて特別なことではありません。皆やってることなんじゃなかろうか。

2011年5月3日火曜日

十七歳の原点

今日は午後から近くの会場で私の高校時代の部活の定期演奏会があったので、久しぶりに後輩たちの演奏を聴きに行ってきました。卒業してからずいぶん長い時間が経ちますが、当時を思い出して懐かしい気分で演奏を聴かせてもらいました。

今から思えば、高校時代は毎日が本当に楽しかったですね。私という個性の基礎が形づくられた時代だったかもしれません。それはまるで楽園にいるように、無垢(innocent)で幸せな時代でした。

2011年5月2日月曜日

2011年5月1日日曜日

東京のこじゃれタウン

三連休はたいして外出もしてなかったので、最終日の今日は午後から妻と自由が丘にいってきました。普通なら電車で行くところですが、自宅から最寄り駅まで歩くことを考えると、車で直接行った方が早くて便利なことが判明。車は大丸ピーコックの駐車場にとめておけば、2000円の買い物で2時間無料になるので便利でした。