2011年12月31日土曜日

2011年12月26日月曜日

かっこいい防音壁

バタフライスツールで有名な工業デザイナーの柳宗理氏が亡くなったそうです。東名高速の東京料金所の防音壁は、実は彼のデザインによるものだったと報道で初めて知りました。昔から通る度にちょっと気になる構造物だったので、なるほどと納得です。

2011年12月24日土曜日

今年のリコーダーフェア

今日は夕方から毎年恒例のヤマハ銀座店のリコーダーフェアに行ってきました。

いつも使っているアルトの音程が悪くなっていたので持ち込んで調整してもらったんですが、上部管のブロックの部分が膨張して息が入りにくくなっていたそうなので、これを少し削ってもらって息がちゃんと入るようになったら、楽器の鳴りが良くなって、音程も直りました(音はまるで別の楽器になったかのように、はっきりと改善されました)。

音程の狂いって、今まで指穴の位置が適切でないために起こると思っていたので、これは目からウロコでしたね。やはり職人の技というのはすごい。

2011年12月23日金曜日

カセットデッキの修理

昔のA&DのGX-Z9100を分解して修理しているのですが、これは私のような素人にはちょっと難しいです。

2011年12月22日木曜日

運転免許の更新

前回は外国にいたのでうっかり失効させてしまい、一時帰国の際に運転免許センターまで行って復活させました。そのせいで、せっかくゴールドだった免許がノーマルに戻ってしまったのですが、今回の書き換えで、やっと再びゴールドに復活しました。これで自動車保険も、ちっとは安くなるといいんですがね。

それはそうと、5年ごとの更新ってなんだか研究のサイクルとほぼ同じ周期だと思いません?次の更新時ってどこで何をしているんでしょうね。

2011年12月14日水曜日

めでたし

今日はおめでたいことが2つ重なって、家族でお祝いをしました。めでたしめでたし。

2011年12月6日火曜日

顕微鏡の迷光対策

LCDモニタで視覚刺激を提示するような実験を行う場合、モニタからの光が顕微鏡内に入って画像にノイズを生じることがあります。

こうした迷光の多くは対物レンズから入るのですが、顕微鏡をよく見ると、パーツとパーツの間に微妙な隙間があって、そこから光が侵入していることもありますね。

こういう場合、懐中電灯で顕微鏡を外から照らしながら、地道に隙間を探していくことになります。電気生理のノイズ取りと一緒で、怪しい箇所を覆って画像のノイズが減るかどうかをひとつひとつ確認し、これをノイズがほぼなくなるまで繰りかえします。

隙間を覆うには小さい場所なら単にテープで目張りをしてもいいですが、もし広い面を布のようなもので覆いたいのであれば、ソーラボの"Blackout Fabric"を使うか、もしくはもっと柔らかい布がお好みなら、ユザワヤのような手芸屋で売っている「ハイミロン」が良いと思います。

2011年12月2日金曜日

研究の諸段階

研究が「計画段階」なのと実際に「データが出ている」こと、また単に「データが出ている」ことと「論文になっている」ことの間には、しばしば雲泥の違いが存在しますね。

2011年12月1日木曜日

研究で使うコンピュータは・・・

最近は法人事業部をもつ某BTOショップから買うようになりました。低価格でカスタマイズの自由度が高く、故障したり古くなったりしても、必要なパーツだけとって再利用できるのが良いですね。パーツだけ買って自分で組み立ててもいいのですが、組み立てにも時間がかかってしまうので、価格と効率のバランスがとれているのがBTOの良さと言えましょう。

こうしたパソコンはどちらかというとマニア向けのものだと思っていましたが、最近この会社が電車の中に広告を出しているのを見て、時代も変わったもんだと思いましたな。

2011年11月30日水曜日

CAGプロモーターとCBAプロモーター

外来遺伝子を細胞種非依存的に過剰発現させるためによく使われる、約1.6kb長の「CAGプロモーター」と「CBAプロモーター」は、どちらも「CMVエンハンサーとchicken beta-actinプロモーターのハイブリッドプロモーター」を指しているのですが、果たして確かに同一のものかと調べてみると、やはり同じということになるようです。

すると次の疑問は、CAGとCBAがそれぞれ何を表しているかということになるのですが、CBAに関しては、そのものずばり”Chicken Beta-Actin"が大多数で、中には少数派ながら”CMV/chicken-Beta-Actin"というのもちらほら見受けられます。

CAGはちょっと難しくて、CはCMV、Aはactinかなと思うのですが、Gは何かと考えると、beta-actinプロモーターの下流に挿入されているbeta-globinのイントロンのことを指しているのではないかと解釈できます。ただもともとのpCAGGSベクターのマップを見てみると、CMVエンハンサーの下流にあえて「CAGプロモーター」と書かれているあたり、実はCAGのCはCMVでなく、ChickenのCという別解釈もあるなと。

さらにpCAGGSの「CAGGS」ってどの要素を指しているのかと考えてみると、一つ目のGはbeta-Globin intron、二つ目のGはbeta-Globin polyAならば、最後のSはなんだろう。SV40 ori/polyAかもしれません。

なんだか分子生物学者が酒を飲みながらする話のようですね。

(追記)「CBAプロモーター」と記載されたプロモーターの中には、「CAGプロモーター」のbeta-globinイントロンの代わりにgrowth hormoneのイントロンが使われているものもあったりするので、両者は厳密には違うのかもしれませんね。

2011年11月26日土曜日

最近の反省2

Paxinosの有名なアトラス”The Mouse Brain"。最近思うところがあって第3版を買ったのですが、以前の第2版にはなかった水平断切片の写真も載っていて、情報量が本質的に増えています。付属のDVDにはpdf版のファイルも含まれていて、論文の図やスライドを作るときなどに便利です。

実はこの第3版はもう4年も前に出たものなので、今頃そんな寝ぼけたことを言っているとノンキ坊主と笑われそうです。こういうものは研究室に古い版があると、わざわざ新しいものを買わないことが多いですが、やはり新しい物はそれなりに良くなっているものだなと思いました。

2011年11月25日金曜日

最近の反省

あまり良いアイデアが浮かばないときは、勉強不足ということが多いですね。

2011年11月24日木曜日

知る人ぞ知る・・・その2

バンコードで作ったベルトを使って、トレーの開閉ができなかった古いCDプレーヤーを修理しました。

機種はDENONのDCD-1610です。上フタとフロントパネルを外して、2カ所ある伸びきったゴムベルトを、オレンジ色のバンコードベルトに交換したら、きちんと開閉するようになりました。

家にあるアンプにつないで鳴らすと、なかなかいい音がしますね。これもトレーが開かないだけでジャンク扱いになっていたかもしれないと思うと、もったいないです。





2011年11月23日水曜日

最近のレーザーは...

高出力かつコンピュータ制御が当たり前になり、レーザーのことを知らなくてもパソコンのキーを叩くだけで使えるようになったというのは、ある意味すごいことだなと思っています。その使用感を例えれば、排気量の大きなエンジンを積んだ自動変速の車で、高速道路を飛ばしているような感覚ですね。良くいえば簡単で爽快、悪くいえば退屈です。

自分がマニュアル操作の古いレーザーで経験が積むことができたのは、今となっては幸運でした。プリズムのノブを回してモードロックがかかったときには妙な快感(?)がありましたし、パワーの損失を抑えて画像の明るさと解像度を上げるため、光路の設計と調整には様々な工夫を凝らしました。そういう経験から、ずいぶん多くのことを学んだなと思っています。

2011年11月21日月曜日

知る人ぞ知る・・・

バンドー化学の「バンコード」。やっと東急ハンズで入手しました。熱で両端を接着して好きな長さのゴムベルトが作れるんですが、これでトレーが開かなくなった昔のCDプレイヤーがよみがえりそうです。

(補足)接着のときハンダゴテを使ったら温度が低くてあまりきれいに溶けませんでした。ネットで紹介されているノギスを使う方法もなんだかイマイチ...。私の場合、ターボライターであぶって、手でもって接着した方が速くきれいに接着できました。

2011年11月15日火曜日

思い出の品

高校生の頃に秋葉原で買って、京都で下宿してからは実家でお蔵入りになっていたアンプ(もちろん電気生理用ではなくオーディオのです。ソニー製)を買い取りに出したら、結構よい値段がつきました。

20年以上前のいわゆる「バブル期」の製品は、物量を惜しみなく投入して性能を追究したものが多かったですね。いい時代でした。今は安くて軽いものがもてはやされる時代ですが、経済性や効率の陰で、本物の良さまで忘れ去られてしまっている気もします。

2011年11月9日水曜日

2011年11月6日日曜日

ギリシャの危機

テレビのニュースでよく映る、アテネ中心部のシンタグマ広場前の国会議事堂。私たちも2年前の夏に訪れたとき、付近を歩いて散策しました。

ギリシャは長い歴史に美しい海と島々をもつ素晴らしい国だと思うんですが、あのときのホテルやレストランで働く人々、みんな混乱の中で生活されているかと思うと、心が痛みますね。

ギリシャの財政がここまで危機的状況になった顛末を読むと、どこかでいろいろと思い当たることが・・・これが日本の将来の姿でないといいのですが。

2011年11月4日金曜日

やっぱり研究者は・・・

継続的に質の高い仕事を出していかないといけないなと、当たり前のことを再認識した一日でした。

論文11/4/11

Science
Chemical and Genetic Engineering of Selective Ion Channel-Ligand Interactions
Christopher J. Magnus et al.

A Gustotopic Map of Taste Qualities in the Mammalian Brain Xiaoke Chen1, Mariano Gabitto1, Yueqing Peng, Nicholas J. P. Ryba, Charles S. Zuker

Diurnal and Seasonal Mood Vary with Work, Sleep, and Daylength Across Diverse Cultures
Scott A. Golder et al.

An Expanded Palette of Genetically Encoded Ca2+ Indicators
Yongxin Zhao et al.

Early Gamma Oscillations Synchronize Developing Thalamus and Cortex Marat Minlebaev1,2, Matthew Colonnese, Timur Tsintsadze, Anton Sirota, Roustem Khazipov

Cerebellum Shapes Hippocampal Spatial Code
Christelle Rochefort, Arnaud Arabo1, Marion André, Bruno Poucet, Etienne Save, Laure Rondi-Reig

Clonal Production and Organization of Inhibitory Interneurons in the Neocortex
Keith N. Brown, She Chen, Zhi Han, Chun-Hui Lu, Xin Tan, Xin-Jun Zhang, Liya Ding, Alejandro Lopez-Cruz, Dieter Saur, Stewart A. Anderson, Kun Huang, Song-Hai Shi

Bidirectional Control of Social Hierarchy by Synaptic Efficacy in Medial Prefrontal Cortex
Fei Wang, Jun Zhu, Hong Zhu, Qi Zhang, Zhanmin Lin, Hailan Hu

Neuron
Loss of Sensory Input Causes Rapid Structural Changes of Inhibitory Neurons in Adult Mouse Visual Cortex
T. Keck, V. Scheuss, R.I. Jacobsen, C.J. Wierenga, U.T. Eysel, T. Bonhoeffer, and M. Hübener

Long-Range Neuronal Circuits Underlying the Interaction between Sensory and Motor Cortex T. Mao, D. Kusefoglu, B.M. Hooks, D. Huber, L. Petreanu, and K. Svoboda

Coherent Phasic Excitation during Hippocampal Ripples N. Maier, Á . Tejero-Cantero, A.L. Dorrn, J. Winterer, P.S. Beed, G. Morris, R. Kempter, J.F.A. Poulet, C. Leibold, and D. Schmitz

Multisensory Integration of Natural Odors and Sounds in the Auditory Cortex
Lior Cohen, Gideon Rothschild, Adi Mizrahi

Nature Neuroscience
Fast-spiking interneurons have an initial orientation bias that is lost with vision
Sandra J Kuhlman, Elaine Tring and Joshua T Trachtenberg

Hippocampal CA1 pyramidal cells form functionally distinct sublayers
Kenji Mizuseki, Kamran Diba, Eva Pastalkova and György Buzsáki

Anisotropic encoding of three-dimensional space by place cells and grid cells
Robin Hayman, Madeleine A Verriotis, Aleksandar Jovalekic, André A Fenton and Kathryn J Jeffery

A critical period for auditory thalamocortical connectivity
Tania Rinaldi Barkat, Daniel B Polley and Takao K Hensch

A circadian clock in hippocampus is regulated by interaction between oligophrenin-1 and Rev-erbα
Pamela Valnegri, Malik Khelfaoui, Olivier Dorseuil, Silvia Bassani, Celine Lagneaux, Antonella Gianfelice, Roberta Benfante, Jamel Chelly, Pierre Billuart, Carlo Sala and Maria Passafaro

Hemisphere-specific optogenetic stimulation reveals left-right asymmetry of hippocampal plasticity
Michael M Kohl, Olivia A Shipton, Robert M Deacon, J Nicholas P Rawlins, Karl Deisseroth and Ole Paulsen

Scale: a chemical approach for fluorescence imaging and reconstruction of transparent mouse brain
Hiroshi Hama, Hiroshi Kurokawa, Hiroyuki Kawano, Ryoko Ando, Tomomi Shimogori, Hisayori Noda, Kiyoko Fukami, Asako Sakaue-Sawano and Atsushi Miyawaki

2011年11月2日水曜日

時間蠅たちは一本の矢がお好き2

とにかく毎日忙しいですね。一日があっという間です。

論文11/2/11

Cell
Driving Opposing Behaviors with Ensembles of Piriform Neurons
G.B. Choi, D.D. Stettler, B.R. Kallman, S.T. Bhaskar, A. Fleischmann, and R. Axel

Dynamics of Retrieval Strategies for Remote Memories
I. Goshen, M. Brodsky, R. Prakash, J. Wallace, V. Gradinaru, C. Ramakrishnan, and K. Deisseroth

Nature Methods
Miniaturized integration of a fluorescence microscope
Kunal K Ghosh, Laurie D Burns, Eric D Cocker, Axel Nimmerjahn, Yaniv Ziv, Abbas El Gamal and Mark J Schnitzer

J. Neurosci
Dopaminergic Modulation of the Striatal Microcircuit: Receptor-Specific Configuration of Cell Assemblies Luis Carrillo-Reid, Salvador Hernández-López, Dagoberto Tapia, Elvira Galarraga, and José Bargas

Nature
Deep sequencing reveals 50 novel genes for recessive cognitive disorders Hossein Najmabadi, Hao Hu, Masoud Garshasbi, Tomasz Zemojtel, Seyedeh Sedigheh Abedini, Wei Chen et al.

Molecular organization of vomeronasal chemoreception Yoh Isogai, Sheng Si, Lorena Pont-Lezica, Taralyn Tan, Vikrant Kapoor, Venkatesh N. Murthy & Catherine Dulac

Neocortical excitation/inhibition balance in information processing and social dysfunction Ofer Yizhar, Lief E. Fenno, Matthias Prigge, Franziska Schneider, Thomas J. Davidson, Daniel J. O’Shea, Vikaas S. Sohal, Inbal Goshen, Joel Finkelstein, Jeanne T. Paz, Katja Stehfest, Roman Fudim, Charu Ramakrishnan, John R. Huguenard, Peter Hegemann & Karl Deisseroth

Diffraction-unlimited all-optical imaging and writing with a photochromic GFP Tim Grotjohann, Ilaria Testa, Marcel Leutenegger, Hannes Bock, Nicolai T. Urban, Flavie Lavoie-Cardinal, Katrin I. Willig, Christian Eggeling, Stefan Jakobs & Stefan W. Hell

Theta-paced flickering between place-cell maps in the hippocampus Karel Jezek, Espen J. Henriksen, Alessandro Treves, Edvard I. Moser & May-Britt Moser

Corridors of migrating neurons in the human brain and their decline during infancy Nader Sanai, Thuhien Nguyen, Rebecca A. Ihrie, Zaman Mirzadeh, Hui-Hsin Tsai, Michael Wong, Nalin Gupta, Mitchel S. Berger, Eric Huang, Jose-Manuel Garcia-Verdugo, David H. Rowitch & Arturo Alvarez-Buylla

A high-resolution map of human evolutionary constraint using 29 mammals Kerstin Lindblad-Toh, Manuel Garber, Or Zuk, Michael F. Lin, Brian J. Parker, Stefan Washietl et al.

Perception of sniff phase in mouse olfaction Matthew Smear, Roman Shusterman, Rodney O’Connor, Thomas Bozza & Dmitry Rinberg

Motor antagonism exposed by spatial segregation and timing of neurogenesis
Marco Tripodi, Anna E. Stepien & Silvia Arber

Verbal and non-verbal intelligence changes in the teenage brain Sue Ramsden, Fiona M. Richardson, Goulven Josse, Michael S. C. Thomas, Caroline Ellis, Clare Shakeshaft, Mohamed L. Seghier & Cathy J. Price

Spatio-temporal transcriptome of the human brain
Hyo Jung Kang, Yuka Imamura Kawasawa, Feng Cheng, Ying Zhu, Xuming Xu et al.

Grid cells without theta oscillations in the entorhinal cortex of bats
Michael M. Yartsev, Menno P. Witter & Nachum Ulanovsky

Somatic retrotransposition alters the genetic landscape of the human brain J. Kenneth Baillie, Mark W. Barnett, Kyle R. Upton, Daniel J. Gerhardt, Todd A. Richmond, Fioravante De Sapio, Paul Brennan, Patrizia Rizzu, Sarah Smith, Mark Fell, Richard T. Talbot, Stefano Gustincich, Thomas C. Freeman, John S. Mattick, David A. Hume, Peter Heutink, Piero Carninci, Jeffrey A. Jeddeloh & Geoffrey J. Faulkner

2011年11月1日火曜日

There is no place like home

軽井沢で1泊2日で行われた研究所のリトリートから帰ってきました。所内の知り合いもさらに増え、ポスター発表では有意義な議論もできて良かったです。こういう泊まり込みの会では、夜に皆で飲みながら話ができるところもいいですね。

こんなふうに楽しかったリトリートですが、それでも帰ってきて家族の顔をみると、やっぱり自分の家が一番と思うのでした。

2011年10月31日月曜日

論文10/31/11

Current Biology
Evolutionary Conservation of the Basal Ganglia as a Common Vertebrate Mechanism for Action Selection
M. Stephenson-Jones, E. Samuelsson, J. Ericsson, B. Robertson, and S. Grillner

In Vivo Optogenetic Stimulation of Neocortical Excitatory Neurons Drives Brain-State-Dependent Inhibition
C. Mateo, M. Avermann, L.J. Gentet, F. Zhang, K. Deisseroth, and C.C.H. Petersen

Reconstructing Visual Experiences from Brain Activity Evoked by Natural Movies
S. Nishimoto, A.T. Vu, T. Naselaris, Y. Benjamini, B. Yu, and J.L. Gallant

Frontiers in Neuroprrosthetics
Real-Time Position Reconstruction with Hippocampal Place Cells Christoph Guger, Thomas Gener, Cyriel M. A. Pennartz, Jorge R. Brotons-Mas, Günter Edlinger, S. Bermúdez i Badia, Paul Verschure, Stefan Schaffelhofer and Maria V. Sanchez-Vives

Frontiers in Neuroanatomy
Basal Ganglia Disorders Associated with Imbalances in the Striatal Striosome and Matrix Compartments Jill R. Crittenden and Ann M. Graybiel


Current Opinion in Neurobiology
Behavioural and cognitive neuroscience
Pages 365-367
Ann M. Graybiel, Richard Morris
面白い総説が多い号です。

Motoring ahead with rodents
Bence P Ölveczky

Neuron
New Rabies Virus Variants for Monitoring and Manipulating Activity and Gene Expression in Defined Neural Circuits
F. Osakada, T. Mori, A.H. Cetin, J.H. Marshel, B. Virgen, and E.M. Callaway

Computational Models of Grid Cells
L.M. Giocomo, M.-B. Moser, and E.I. Moser

Trends in Neurosciences
TiNS Special Issue: Hippocampus and Memory
Rachel Jurd
この号もいいですね。

What can mice tell us about how vision works?
Andrew D. Huberman, Cristopher M. Niell

Nature Methods
Cell type-specific channelrhodopsin-2 transgenic mice for optogenetic dissection of neural circuitry function
Shengli Zhao, Jonathan T Ting, Hisham E Atallah, Li Qiu, Jie Tan, Bernd Gloss, George J Augustine, Karl Deisseroth, Minmin Luo, Ann M Graybiel and Guoping Feng

Deep and fast live imaging with two-photon scanned light-sheet microscopy
Thai V Truong, Willy Supatto, David S Koos, John M Choi and Scott E Fraser

J. Neurosci
Inhibitory Dendrite Dynamics as a General Feature of the Adult Cortical Microcircuit
Jerry L. Chen, Genevieve H. Flanders, Wei-Chung Allen Lee, Walter C. Lin and Elly Nedivi

PLoS Biology
Video-Game Play Induces Plasticity in the Visual System of Adults with Amblyopia
Roger W. Li, Charlie Ngo, Jennie Nguyen, Dennis M. Levi

Accelerated Recruitment of New Brain Development Genes into the Human Genome
Yong E. Zhang, Patrick Landback, Maria D. Vibranovski, Manyuan Long

J.Neurophys.
Heuristically optimal path scanning for high-speed multiphoton circuit imaging Alexander J. Sadovsky, Peter B. Kruskal, Joseph M. Kimmel, Jared Ostmeyer, Florian B. Neubauer, and Jason N. MacLean

PNAS
Dendritic coding of multiple sensory inputs in single cortical neurons in vivo Zsuzsanna Varga, Hongbo Jia, Bert Sakmann, and Arthur Konnerth

Longitudinal evidence that fatherhood decreases testosterone in human males Lee T. Gettler, Thomas W. McDade, Alan B. Feranil, and Christopher W. Kuzawa

Inhibitory interneurons in a cortical column form hot zones of inhibition in layers 2 and 5A Hanno S. Meyer, Daniel Schwarz, Verena C. Wimmer, Arno C. Schmitt, Jason N. D. Kerr, Bert Sakmann, and Moritz Helmstaedter

2011年10月30日日曜日

仮面ライダーの素顔

私はもともと小さいときは仮面ライダーよりもウルトラマン派で、仮面ライダーの本編を真面目に見たことがなかったので知らなかったのですが、主人公の本郷猛、ショッカーによって仮面ライダーに改造される前は「城南大学生化学研究所」所属の研究者だったんですね(ちなみに、ショッカー怪人のウイルスに対するワクチンを自分で開発するエピソードもあるとか)。それにしてもIQ600とはスゴすぎる設定。ちょっと驚き。

2011年10月29日土曜日

子育ては楽し

今日、青山で子育てのイベントがあって、妻と子と久々に電車で東京に出かけました。

イベントでは、子育てしながら仕事をされている女性の話や、被災地の大船渡市で活動されている助産師さんの話など、ふだんなかなか聞くことのない話が直接聞けて、貴重な経験になりました。それから、会場近くのお店では、子ども用の本やおもちゃ、いろんな子育てグッズも見れて面白かったです。

なんか、赤ちゃん連れて街に出かけると、年配の女性に親切にされたり、同じ子育て世代との出会いもあったりして、赤ちゃんのもつ力ってすごいなと、改めて思った一日でした。

それにしても、私たちが今日利用したJRや東京メトロの駅って、エレベータが少なくて、あっても離れたところだったりして、ベビーカーや車椅子の利用者にとっては、実はあまり便利にできていないんだなあと、これは意外な発見でした。子連れで出かけなかったら気づかなかったことかもしれません。

2011年10月26日水曜日

考えながら作る顕微鏡システム

レーザーと除振台のアップグレードのために丸2日かけて顕微鏡を分解していたのですが、改造に改造を重ねて、我ながら今までよくこれだけ複雑なシステムを組んだなと。まるで極私的ワッツタワーです。

2011年10月24日月曜日

2011年10月23日日曜日

2011年10月21日金曜日

Genes, Circuits and Behavior

今日、うちの研究所で開かれたシンポジウム、スピーカーの顔ぶれも世界の一流ぞろいで、かつ、まだ未出版のデータを話してくれた人もいて、非常におもしろかったです。やっぱサイエンスというのは厳しい(=レベルの高い)ところで揉まれないと良い仕事はできませんね。あのようなスケールの大きな研究ができるようになりたいもんです。

ちなみに、これは私の極私的定義なんですが、サイエンスはまず「良いサイエンス」をすることが大事で、その上に「おもしろいサイエンス」、そしてその上に「感動するサイエンス」っていうのがあると思うんですが(あれ、これってスピーチや演奏と同じかも)、プロとして「感動」までたどり着ける人は、一流の中の、そのまた一部の人たちな気がします。彼らは本当に天才的ですね。

2011年10月20日木曜日

コンサート終わりました


演奏会、無事終了しました。打ち上げのお酒もおいしかったです。ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

2011年10月16日日曜日

カジメン、その後2


我が家では朝食係として毎朝の朝食の支度をしているワタクシですが、今日は日曜日で時間があったので、サンドイッチ大会(ハム、タマゴ、ツナの3種類)になりました。

午後からは、いただいた招待カードを使ってアメリカに本社がある会員制の某大型小売り店に買い物に行きました。店内は大混雑でうんざりしたところもあったのですが、倉庫のような店内にはアメリカに住んでたときに見慣れた品物がたくさん積んであって、なんだか懐かしかったです。ロティスリーチキンとカリフォルニアワインその他を買って、家で冷蔵庫にあったチーズを切って乾杯しました。そうそう、夕飯は妻の炊いた栗ごはんでした。おいしかったです。

なんだか今日は食べ物の話題ばかりですが、こんなふうに家でおいしい物をたべてのんびり過ごすのはいいなあと思った一日でした。

2011年10月15日土曜日

器楽同好会 秋のコンサート

10月19日(水)午後6時から、和光キャンパス内の鈴木梅太郎ホールで器楽同好会の秋のコンサートがあります。

毎回、ピアノ、弦楽器、管楽器などなど10組くらいの演奏が聴けます。

私もリコーダーで出演するんですが、演奏曲目は、

ブラウン「無伴奏小品集」から「ラルゴと変奏」(バスリコーダー独奏)
武満徹「うた」から「小さな空」(アルトリコーダー+ピアノ伴奏)

です。

一応、所外の人も聞きに来れるはずです。よろしくどうぞ。

2011年10月10日月曜日

草津・白根へ行ってきました

連休中は両親を連れて群馬県の白根山と草津温泉にいってきました。往復で400キロほど運転しました。

白根山は紅葉は始まったばかりでした。志賀草津道路はなかなかの混雑でしたが、白根山の雄大な風景が楽しめて良かったです。ふだん首都圏に住んでいるとなかなかそういう自然に触れる機会はないですからね。

実は草津温泉は初めていったのですが、独特の風情を醸し出していて良いところですね。湯畑の源泉を中心として放射状に路地が伸びる温泉街の作りが、極私的にヨーロッパの古い小都市を思わせて、「日本にもこんなところがあったのか」と再発見した旅でした。

2011年10月8日土曜日

地道な作業

めんどくさがらずに丁寧に一つ一つ見ていくと、物事はだんだんわかるようになりますね。

データ解析の話でした。

2011年10月6日木曜日

一つの時代の終わり

不世出の革新者、スティーブ・ジョブズ氏。ご冥福をお祈りします。

先日、私が初めて買ったコンピュータの話を書きましたが、1980年代前半当時、アメリカで発売されていたApple IIeは、そのソフトの豊富さから、小学生の私にとっても憧れかつ高嶺の花のマシンでした。

当時毎月楽しみに買っていたパソコン雑誌(初期の『テクノポリス』)で、ロードランナーとかウィザードリーとか、海の向こうの名作ゲームの紹介記事を胸を熱くして読んだものです。その頃、日本でApple IIeは本体価格(=モニタやフロッピーディスクドライブ除く)35万円くらいしたんじゃなかったでしょうか(秋葉原では海賊版マシンも売られていたと記憶しています)。NECのPC-8801が22万円くらいだった頃の話です。大人にとっても結構な値段なのに、もちろん小学生に買えるわけがありません。

当時は本郷の東大の近くにアップルの輸入代理店業者(ESDラボラトリ?)があって、実物に触れるために一度父親に連れて行ってもらいました。今でも東大に行くと、ひそかにその頃のことを思い出したりします(「あれは正確にはどこだったのか?」)。本当に懐かしい思い出です。

2011年10月5日水曜日

極私的リコーダー音楽ライブラリ

こないだ実家からもってきた古い段ボールの中を整理していたら、学生のときに集めたリコーダーの楽譜がたくさん出てきました。今見ても、当時ずいぶんがんばって集めたんだなと。バルトークのハンガリー民謡集のリコーダー版とか、今買って集めようと思っても、果たして世間に出回っているかどうか。そして今後の演奏会で演奏できそうな曲もちらほら。ソロやデュエットも含めて、これでしばらく楽しめそうです。

2011年10月3日月曜日

映画版「はやぶさ」

これまで4本が製作された「はやぶさ」がらみの映画のうち、全米公開が決まった『はやぶさ/HAYABUSA』はキャストがスゴい。

プロジェクトマネージャー役の佐野史郎は、本物のご本人にそっくりです。そして文科省官僚の役と熱狂的はやぶさファンの役に小劇場演劇出身の筧利夫と生瀬勝久をそれぞれ当てたあたり、かなり「狙った」キャスティングと言えましょう。

再び解析の日々

たまったデータを解析するために、コードを一から新しく書いているところです。ちょっと本腰を入れています。

2011年10月1日土曜日

自転車生活

最近涼しくなってきたこともあって、自転車に乗る機会が増えました。秋の自転車は気持ちいいです。

職場もときどき自転車で行きますが、だいたい片道10km弱を40分くらいですね。朝、道路が渋滞していたら、車と所要時間はあまり変わらないかも。途中、荒川を渡ったり、和光市に入ると上り下りも増えて、意外と変化に富んだコースです。

自転車に乗っていて、車にない良さがあるとすれば、風の匂いがわかることです。今の季節だったら、「ここにキンモクセイが咲いているな」とか「渋滞でずいぶん排ガスの匂いがするな」とかは、車の運転席にいたら、なかなかわからないことです。自転車は自分の足の力で進むというのはもちろん、乗りながらそういう原始的な感覚が呼び起こされるのは、良いことだなと思っています。

2011年9月29日木曜日

ボランティアに参加してみました

せっかくの夏休みですので、研究室を抜け出して何か世のため人にためになることを、ということで、今日は夕方から震災のボランティアに行ってきました。

といっても東北まで出かけたわけではなく(実はいつかは行きたいと思っているのですが)まずは近くでできることからということで、津波に流されたアルバムから回収した写真を被災地から送ってもらい、東京で補修、洗浄して新しいアルバムに貼って返す、という取り組みを続けている人たちに参加させてもらいました。

実際に作業をしてみると、写真は津波をかぶって半年以上経っていることもあって、微生物などによる化学変化で表面が剥がれてきているものも多かったです。被写体も、海外旅行の記念写真、結婚式の花嫁花婿、赤ちゃん、ペット、昔の白黒写真などなど、様々なものがありました。写っている方々の無事と、洗浄した写真が一枚で多く持ち主に返ることを祈りながらの作業でした。

一緒に仕事した人たちも「被災地の人々のために何かしたい」という思いを共有していることもあって、みんなとても気持ちの良い人たちでした。

人間が生きていくためには、もちろん衣食住が満たされることが必要なんだけど、今回の震災と津波で失った写真の大切さを目の当たりにすると、生きていくためには「思い出」というものも、不可欠なものなんだなと思います。自分は脳の研究者なので、よけいにそう思いますね。「記憶」というのは、実はその人の存在を根底で支えているものなんだなと。

自分が被災者のためにできることは限られていますが、時間のあるときに、また参加したいなと思っています。

2011年9月28日水曜日

初めてのコンピュータ

私が人生で初めて買ったコンピュータは、確か小学4年生くらいのときにお年玉で買ったカシオのPB-100というポケコン(確か定価14800円)です。

ディスプレイは12桁の液晶表示、メモリは544ステップ(増設すれば1568ステップ)の機械で、あの頃はよく電波新聞社のマイコンBASICマガジン(ベーマガ)に載っていたゲームのBASICプログラムを打ち込んで遊んでいました。コンピュータとしての機能はいたってシンプルだったんですが、小学生の私にとっては文字通り宝物でしたね。

今でもPB-100愛好者のホームページって、いくつもあるんですね。懐かしいな。

2011年9月27日火曜日

カルシウムイメージングの現在

OGB打ってイメージングする時代は、ほぼ終わったかと。
麻酔標本もそろそろですね。

ちなみに業界全体の話です。

2011年9月26日月曜日

極私的 最高の夏休み

9月末まで取得が許可される夏期特別休暇を消化するぞと決意して家にいるんですが、論文の査読をしたり、データ解析をしたり、プレゼンの準備をしたりと、これは一種の在宅勤務ですね。

ま、でも近所に買い物にいったり、ふだん平日しか空いていない役所や銀行にいったりできるのは良いです。

2011年9月25日日曜日

むしろ不便なペーパーレス

数ヶ月前にクレジットカードで立て替え払いした経費の支払いを証明するためにカードのweb明細を見たら、なんとたった過去3ヶ月分しか見れないことが判明。それ以前の明細はインフォメーションセンターに電話して送ってもらわないといけないんだとさ。

教訓:旅費や学会費をカードで立て替えることが多い人は、支払い後すぐ処理するか、あるいは紙の明細を毎月送ってもらって記録を手元に残しましょう。

2011年9月21日水曜日

他生の縁

先日の学会でいろいろな方々と知り合うことができて、おかげで研究はさらに発展する兆しが出てきました。ありがたいことです。

台風、研究所内でも木が倒れたりと被害が出てるみたいですね。うちでも植木鉢がひっくり返りました。

明日から休暇で妻の実家に出かけますので、しばらく更新はありません。よい連休を。

2011年9月20日火曜日

quick-and-dirty analysisの意義

データ解析のために、書き捨てのような短いプログラムを書けるようになると、短時間のうちに大まかな傾向をつかむことができて、仕事がはかどりますね。間違った方向性の解析や、必要以上に丁寧な解析のために、無駄に何日も費やさずに済みます。

2011年9月18日日曜日

良い研究ツールの作り方

・・・というものがもしあるとすれば、おそらくは「ツールを作ることを自己目的化しない」ということの他に、もう一つは「自分が使いたいと思うものを(自分のために)作る」ということですね。

作る人と使う(=評価する)人が別の人間だと、機能や使いやすさにどこか詰めの甘さのようなものが残ってしまって、それが第三者にとって「真に使える」道具と「使えない」道具との差になって表れてしまうことがあります。

Paul Grahamは"Make something people want"と言っていますが、自分が使いたいと思わないものを他人が使いたいと思うことは、まずあり得ないと考えたほうが無難です。

作る人間と使う人間が同じ方が、開発もずっとスムーズに進むことが多いですね。

2011年9月17日土曜日

学会終わりました

最後のKS博士のプレナリーレクチャー、圧巻でしたね。あれが極私的今回の学会の全てといっても過言ではありません。久しぶりに時を忘れて感動する講演を聴きました。

2011年9月16日金曜日

学会、その後

本日ポスター発表でした。見に来てくださった方々、ありがとうございます。

手応えや達成感があるというよりは、むしろ自分の技術のさらなる発展の余地と勉強不足がよくわかったな、という感じです。

これからも、生きた脳を見るin vivoイメージングにこだわって、よりよい研究をめざし、がんばります。

2011年9月15日木曜日

学会はじまりました。

横浜の学会へは埼玉の自宅から通う予定です。皆さんいろんな演題を発表されていて面白いですね。

半年前に演題の抄録を書いていたときは、震災と津波と原発事故で日本はどうなることかと思っていましたが、幸い国はまだ滅亡していないようなので良かったです。研究できるのは幸せだなとつくづく思っております。

2011年9月14日水曜日

芸は身を助く

かつて視覚を研究していたことが、意外なところで役に立っています。そうでなければ、もっとわからないことが多かっただろうな、と。

2011年9月13日火曜日

極私的ブレイクスルー4.0

以前からの懸案事項に道筋がついたのはよかったです。しかし新たな技術的課題が...。これは戦いですね。いやモグラたたきかな。

2011年9月12日月曜日

やっぱり

厳密に考えている人たちは違うなという感じです。そうでなければ研究者としての尊敬は得られません。

2011年9月11日日曜日

笛吹けど踊らず

物事を制度化、システム化してしまうと、かえって硬直化してしまってやりにくくなってしまうってこと、けっこうありますよね。

自由や主体性を守るってことは、意外と難しいんだなと。

2011年9月10日土曜日

今の政治を見ていると・・・

あれだけ国会議員がいながら、組閣のときにまともな人を大臣の数だけ揃えるというのは、かなり難しいことなんだなと感じますね。

BootCampでモニタの輝度がおかしいとき

Windows側で、なぜか起動の後のデスクトップ画面が異常に暗かったのですが、Mac側でPRAMクリアしたら元に戻りました。

2011年9月9日金曜日

難所は続く

研究はまた新次元に入りました。面白いですね。足場を固めながら頂上を目指したいと思います。

2011年9月8日木曜日

来し方振り返ってみれば

来週の学会のポスターを作っていると、この一年でずいぶん仕事が進んだことが実感できます。

他の人が真似できない境地にまではまだまだ達していないですが、この調子でこれからもがんばります。

2011年9月6日火曜日

「Helveticaの一つ覚え」からの脱却

Helveticaは読みやすい優れたフォントですが、良く言えば中立、悪く言えば退屈な印象を読む人に与えることがあります。読みやすくてデザイン的にも優れたサンセリフ書体には、Helveticaの他にもいくつかあります。

例えばGill SansはHelveticaに比べて温かみがあり、FrutigerやUniversはモダンさや力強さを感じさせるなど、好みで使い分けることによって、研究データのプレゼンテーションにさりげない個性を加えることができます。

Gill SansはMac OS Xに標準でインストールされています。ウェイト(字の線の太さ)も多くそろっていて使いやすいです。FrutigerとUniversは別途購入してインストールする必要があります。ちなみにBitstream社の呼称ではそれぞれHumanist 777とZurichと呼ばれています。

2011年9月5日月曜日

極私的な不満

最近は面白いと思えるセミナーがなかなか出会うことができません。聴衆は貴重な時間を割いて聞きにいくのですから、論文として出版したデータを単になぞるのではなくて、それ以上のもの、いわば「研究の物語」のようなものを聞かせてほしいですね。

それはそうと、私が今まで聞いた若手のセミナーで、プレゼンテーションが圧倒的にうまいと思える人物が2人いました。私もスキルを磨いてあのようなレベルに達したいと思っています。

2011年9月4日日曜日

「字」を見る楽しみ

今日も子守りをしながら、家で少しデザインの勉強をしていました。

研究者って、ポスターやスライドを作る機会がかなり頻繁にあるのに、ちゃんとデザインのことを考えて作っている人って、ほとんどいないんじゃないでしょうか。なんとなく「経験から学んだ」だけで、あまり理論的な裏付けがない人がほとんどだと思います。それでもポスターは作れますが、退屈なもの平凡なものから脱出するのはなかなか難しい。

タイポグラフィのことを少し知るだけで、字を見る目が養われて、作るポスターやスライドや図の視認性や可読性が向上しますね。セリフ体とサンセリフ体、それから異なるウェイトの使い分けなど、ちょっとした違いの積み重ねが全体として大きな差を生むんだけど(一目見て「なんとなくあいまい」だったのが、「くっきり」とする感じ)、理論を知らないと、なぜそのような差が生み出されるのか、なかなか気付くことができません。

それから個々のフォントについて調べてみるのも結構おもしろいです。HelveticaやTimesなど「おなじみの」フォントを含め、すべてのフォントの背景には、それぞれの成立の歴史があるし、日本語フォントには、欧文フォントとは異なる独特の事情もあります。「字」は交通標識や広告など、どこにでもあふれているので、それらを見る楽しみもまた増えそうです。

2011年9月3日土曜日

週末は子育て

今日は妻が用事で東京に出かけていたので、日中は子供と2人で家でお留守番でした。

育児の基本手技って、おそらく「抱っこ」「オムツ替え」「授乳」の3つに集約されると思うんですが、これをいつでもどんな状況でも適切なタイミングで行えるようになるまでには、やはりそれなりの長い経験が必要ですね。

一口に「抱っこ」といっても、重量的にはスーパーで売っている5kgのお米の袋を抱えているようなものなので、一日やったらかなりの重労働です。

こうやってときどき夫婦の役割を交代するのって、やってみると、ちょっとした手助けでもずいぶん助かることがわかったりして、お互いの理解のためには良いことかもしれませんね。

2011年9月2日金曜日

デジカメで気軽に顕微鏡写真を撮る

顕微鏡の接眼部に市販の一眼レフのデジカメを接続するアダプターが売られていますが、ちょっとした記録のために写真を撮りたいときに重宝しています。

研究用の(高額な)デジタルカメラに比べると視野が狭いですが、明視野はもちろん、がんばって露光時間を長くすれば、蛍光の写真もとれます(ただし明るいサンプルに限ります)。

蛍光の動画は露光時間の関係から暗すぎて難しいかもしれません。撮影時はブレ防止のためにリモコンかセルフタイマーでシャッターを切った方がいいでしょうね。

2011年9月1日木曜日

研究のフロンティアを拓く

もう先週になりますが、探査機「はやぶさ」がイトカワから持ち帰った試料の解析結果が、サイエンス誌に6報の論文として掲載されたというのは素晴らしい成果です。あんなふうに「何が出ても世界初」という一領域を開くのは、多くの研究者の夢ですね。

JAXAといえば「ひので」という太陽観測衛星もすごいです。太陽の表面で起こる数々の現象の動画は圧巻の一言につきます。今日も黒点形成と崩壊の様子が新聞に報道されていました。脳の自発活動もこんなだったらすごいですね。

2011年8月31日水曜日

「仕えやすい上司」

とは、今では首相になった野田さんの財務省での評価だそうです。なんでも、政策にブレが少なく、省議にあまり口を挟まなかったのだとか。部下に仕事をさせやすくするリーダーというのは、そういうものかもしれません。

2011年8月30日火曜日

良いスライドプレゼンテーションのためのヒント3

30分から1時間程度のセミナーや講義ならば、話す内容は要点さえ決めておけばアドリブでも時間調整がききますが、10分や15分程度の短いプレゼンテーションの場合は、話が脱線してしまうと時間内に終わりまで到達するのが難しくなってしまうので、十分に練ったノート(つまり台本)を作っておくのがおすすめです。

平凡なプレゼンと卓越したプレゼンを分けるのは最初の1分間ですね。ここで聴衆の興味を引きつけることができなければ、成功は難しくなります。

2011年8月29日月曜日

仕事の極意

演奏やスピーチと同じで、力を入れるところと抜くところを見極めることが大事だと思いません?

2011年8月27日土曜日

職業欄の謎

例えばインターネットでの申し込みや登録なんかで、自分の「職業」を選択肢から選ぶときに迷うんですが、独立行政法人の研究者って「公務員」でもないし「教員」でもないし、一体何なんだろうと。。。

やっぱり一番近いのは「会社員」ですかね。。。いや正確には「その他」かな。

2011年8月25日木曜日

2011年8月24日水曜日

論文8/24/11

Science
Linking Context with Reward: A Functional Circuit from Hippocampal CA3 to Ventral Tegmental Area
Alice H. Luo et al.

Nicotinic Acetylcholine Receptor β2 Subunits in the Medial Prefrontal Cortex Control Attention
Karine Guillem et al.

Schema-Dependent Gene Activation and Memory Encoding in Neocortex
Dorothy Tse et al.

nature

Excitatory transmission from the amygdala to nucleus accumbens facilitates reward seeking
Garret D. Stuber, Dennis R. Sparta, Alice M. Stamatakis, Wieke A. van Leeuwen, Juanita E. Hardjoprajitno et al.

Functional mapping of single spines in cortical neurons in vivo
Xiaowei Chen, Ulrich Leischner, Nathalie L. Rochefort, Israel Nelken & Arthur Konnerth

Direct generation of functional dopaminergic neurons from mouse and human fibroblasts Massimiliano Caiazzo, Maria Teresa Dell’Anno, Elena Dvoretskova, Dejan Lazarevic, Stefano
Taverna et al.

Subunit arrangement and phenylethanolamine binding in GluN1/GluN2B NMDA receptors
Erkan Karakas, Noriko Simorowski & Hiro Furukawa

Neocortical excitation/inhibition balance in information processing and social dysfunction
Ofer Yizhar, Lief E. Fenno, Matthias Prigge, Franziska Schneider, Thomas J. Davidson et al.

Neuronal basis of age-related working memory decline

Min Wang, Nao J. Gamo, Yang Yang, Lu E. Jin, Xiao-Jing Wang et al.
PNAS
The Etv1/Er81 transcription factor orchestrates activity-dependent gene regulation in the terminal maturation program of cerebellar granule cells
Haruka Abe, Makoto Okazawa, and Shigetada Nakanishi
Nature Methods
Functional ultrasound imaging of the brain
Emilie Macé, Gabriel Montaldo, Ivan Cohen, Michel Baulac, Mathias Fink and Mickael Tanter

Current Biology
Voice Cells in the Primate Temporal Lobe
C. Perrodin, C. Kayser, N.K. Logothetis, and C.I. Petkov

Neuron
Multiple Forms of Activity-Dependent Competition Refine Hippocampal Circuits In Vivo
M. Yasuda, E.M. Johnson-Venkatesh, H. Zhang, J.M. Parent, M.A. Sutton, and H. Umemori

Coupled Oscillations Mediate Directed Interactions between Prefrontal Cortex and Hippocampus of the Neonatal Rat
M.D. Brockmann, B. Pöschel, N. Cichon, and I.L. Hanganu-Opatz

Development of Direction Selectivity in Mouse Cortical Neurons

N.L. Rochefort, M. Narushima, C. Grienberger, N. Marandi, D.N. Hill, and A. Konnerth

Dendritic Integration in Hippocampal Dentate Granule Cells

R. Krueppel, S. Remy, and H. Beck



Nature Neuroscience
Rapid activity-induced transcription of Arc and other IEGs relies on poised RNA polymerase II
Ramendra N Saha, Erin M Wissink, Emma R Bailey, Meilan Zhao, David C Fargo, Ji-Yeon Hwang, Kelly R Daigle, J Daniel Fenn, Karen Adelman and Serena M Dudek

Synaptically driven state transitions in distal dendrites of striatal spiny neurons
Joshua L Plotkin, Michelle Day and D James Surmeier

Retinal origin of orientation maps in visual cortex
Se-Bum Paik and Dario L Ringach

Differential connectivity and response dynamics of excitatory and inhibitory neurons in visual cortex
Sonja B Hofer, Ho Ko, Bruno Pichler, Joshua Vogelstein, Hana Ros, Hongkui Zeng, Ed Lein, Nicholas A Lesica and Thomas D Mrsic-Flogel

Two-photon calcium imaging of evoked activity from L5 somatosensory neurons in vivo
Wolfgang Mittmann, Damian J Wallace, Uwe Czubayko, Jan T Herb, Andreas T Schaefer, Loren L Looger, Winfried Denk and Jason N D Kerr

2011年8月23日火曜日

ダイソン君導入

子供がうまれて家の掃除をする頻度も増えたので、掃除機をダイソンに買い換えました。

家の構造と生活スタイルからすると、うちに合うのはルンバよりダイソンですね。デザインも良くて機能的なので、掃除が楽しくなりそうです。大きくなったら子供も乗せて遊べます(←ウソです)。

今まで使っていた掃除機は妻が学生の頃から使っていたものですが、まだ十分使えるので、toksyという被災者の支援サイトを通じて必要としている方に送りました。仮設住宅の掃除に使われるのでしょうか。私たちの愛着のある掃除機、東北で被災者の方のためにがんばって働いてほしいです。

2011年8月22日月曜日

神戸から帰りました

神戸の班会議での発表、プレゼンの出来は完璧ではなかったのですが、まずまずの反応が得られました。

発表後に「内容もプレゼンもすごくよかった」と声をかけてくださった某先生、大変励みになります。続きは来月横浜のポスターで発表する予定です。

出張から帰ってきて、子供をお風呂に入れていると、疲れも忘れますね。やはり我が家にまさるところなしです。

2011年8月21日日曜日

包括脳ワークショップ

明日、日帰りで神戸に行きます。発表はクローズドセッションですが・・・どうぞよろしく。

2011年8月20日土曜日

そして子育てはつづく

NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」、主人公夫婦にも子どもが産まれて、二人で子育て奮闘中なのを見ると、なんだか感情移入して見てしまいますね(まあ、うちはあんな美男美女夫婦ではありませんが・・・)。

やっぱり育児って家族や職場の理解と協力があってこそだなと、私たちの周囲の人々にも感謝したい気分です。


2011年8月17日水曜日

お盆の季節ですから

研究者といえど盆踊りくらい上手に踊れないといけません。ハーソレソレ。

ブログ、投稿の編集画面でクルクル回るアイコンが出たままになって、しばらく更新できなかったのですが、エディタを古いものに戻すと解消しました。Bloggerではよく知られたトラブルみたいです。

2011年8月16日火曜日

オリンパスFV1000MPEの使用感

普段はカスタムビルトの顕微鏡を使っているんですが、先日オ社のFV1000MPEをちょっと使わせていただく機会がありました。

顕微鏡自体は良く売れている製品だけあって「標準的」で「使いやすい」ですね。あまり顕微鏡について深く考えなくても、普通に見たらよく見えます。低倍率のレンズを使えば視野も広くとれて、なおかつズームも50xまでかかるので、 大きいものから小さいものまで、よく見えそうです。標準装備の検出器の感度はまあまあですね。深いところや暗いサンプルを無理矢理みたいというのでなければ十分かも。以前のものに比べたら、ずいぶん改善はされています。

ソフトウェアの操作は、私にとってはある意味感度が良すぎて(ちょっと「親切すぎる」)、ところどころ不意にマウスボタンをクリックしてしまうと、思わぬ動作をしてしまうことがあります。あとファイルの入出力がちょっと貧弱ですね。画像を一度オリンパスのフォーマットで保存して、あとでファイル名を変更するとそのファイルを開けなくなってしまうのは、非常に不便に感じられましたが、実は何か私の知らない良い解決法があるのかもしれません。それから、せっかく撮った画像を保存する段になって「メモリが足りない」と警告されてもちょっと困ります。そんなときのために、ハードディスクに直接書き込むモードも使ってみたのですが、スイスイ使えるまでには多少の慣れが必要に感じました。

ま、他にも書きたいことはあるのですが、でもどうなんでしょうね。イメージングのように得られるデータの質が機械の性能に大きく依存するような研究だと、使う人によって上手い下手の差はあれど、ぶっちゃけ同じ機械を使えば誰でも同じようなデータがとれるわけですよね。なので、他人に真似のできない研究をしようと思えば、よっぽど工夫をした実験をするか、もしくは、皆が使っている機械ではできないことをする、ということにならざるを得なくなると思います。

2011年8月15日月曜日

貧乏ヒマ無し

いや〜、仕事と子育てで一日があっという間に過ぎていくな。時間の体感速度は2倍くらいになりました。

最近、家族が寝てから家で仕事の続きをすることが多いんですが、私はもともと夜型ではないので(かと言って朝型でもない。ただの昼型??)、気がつくとソファで寝こんでしまいます。こないだなんか、ものすごい音がして目が覚めたら、居眠りしてパソコンを床に落っことしてました。

2011年8月14日日曜日

戦争の体験を語り継ぐ

明日は終戦記念日です。

NHKの戦争証言アーカイブズというサイトで視聴できる戦争の証言は、どれも壮絶な戦争体験を伝えていて、大変貴重なものです。

私が戦時中の日本と日本人について興味をもつようになったのは、やはりアメリカで暮らしたことによるものが大きいです。 今の日本を考える上で、太平洋戦争とその敗戦の影響というのはとてつもなく大きいなと。日本にずっと住んでいたら、気がつかなかったことかもしれません。

戦争経験者も高齢化が進み、自分たちの祖父くらいの世代から戦争の体験談を直接聞く機会はなかなかもつことが難しくなっているだけに、こんなふうに資料をまとめて戦争の悲惨さを語りついでいくというのは大事なことです。なんだかんだNHKはやっぱりすごいです。

2011年8月13日土曜日

2011年8月11日木曜日

その後のイクメン

本日は通算3日目の育休でした。

朝は近くのパン屋さんにパンを買いにいって、午前は家の大掃除。午後は検診で妻と子どもと病院に行って、その後は近所のショッピングセンターでお買い物。夕食の後はいつものように夜のお散歩とお風呂。夜11時を過ぎると少し自分の時間がもてるので(わが家では「大人の時間」と呼ばれている)、眠くなるまでビールを飲みながら本を読んだりスライドを作ったりと、そんなところです。

子育てというのは毎日どんどん時間が過ぎていきますね。毎晩決まった時間に子どもをお風呂に入れていると、今日がいったい何月何日の何曜日だったのか、わからなくなりそうです。

2011年8月8日月曜日

良いスライドプレゼンテーションのためのヒント2

プレゼンテーションデザインの会社として名高いDuarte社のホームページでは、この会社が手がけた過去のプレゼンの例を見ることができます。いずれも独創的な仕上がりになっていますが、研究者がサイエンティフィックプレゼンテーションをするときに、一番良いお手本になりそうなのは、Al Goreの地球温暖化に関するプレゼンですね。

このプレゼン、"An Inconvenient truth"(不都合な真実)というドキュメンタリー映画になったのでご存知の方も多いと思います。 観察や統計データの正確さを失うことなく、どこまで単純化して一般の人々(つまり非専門家に)に示すかという点で、大変勉強になります。

「被災地の松の送り火」中止に思う

岩手県陸前高田市の松の薪を京都の五山の送り火に使う計画が、「放射能汚染の懸念」のために中止になったというのは大変残念です。薪は放射線検査で汚染がないことが確認されていたとのことですが、「送り火」は私も京都に住んでいたころに毎年楽しみにしていた行事で、個人的にいろいろ思い出もあるだけに、被災者のためにもう少し他に対応ができなかったのかと非常に残念です。

2011年8月7日日曜日

人生の真実

赤ちゃんというのは、家族や親戚から、近所の人、通りすがりの人たちまで皆に愛されて大きくなるんだなと、つくづくそう思いますね。

古今東西、聖人君子と呼ばれる人から極悪人まで、全ての人の始まりにこのような時期があって、これが人類の歴史を通じて、遠く原始時代から現代までただひたすら繰り返されているというのは、当たり前のことながらすごいなと。私はどうやら子をもつまで、人生を甘く見ていました。

2011年8月6日土曜日

神経科学者@TED

TED-Ideas worth spreadingにあるプレセンテーションのビデオは、よくプレゼンのお手本みたいに、さまざまなところで紹介されていますが、何人かの著名な神経科学者(Ed Boyden, Henry Markram, Mike Merzenich, Sebastian Seung, Gero Miesenboeckなど)も講演を行っていますね。興味のある方はどうぞ。

2011年8月5日金曜日

時間蠅は矢が好き(Time flies like an arrow)

毎日が飛ぶようにすぎていきます。

今日は研究所の見学に来られた県立高校の理科の先生たちのグループに、40分間の研究紹介のプレゼンテーションをしました。見学者に対するプレゼンは、私もときどき担当させていただいていますが、地震の影響でしばらく見学者の数も減っていたようで、私にとっても今回は久しぶりでした。

午前中は、新しい実験のテストをしたんですが、技術面での懸念はクリアできそうです。今回の結果をもとに、手技をもう少し洗練させれば良いデータがとれそうです。

2011年8月3日水曜日

yumエラーの対処法

しばらく使っていなかったFedora13マシン。ソフトウェアアップデートがなぜか動かず、ときどき出現する""An internal error has occurred"警告ウインドウ。しかもyumがらみのコマンドを実行しようとすると"bash: /usr/bin/yum: /usr/bin/python: bad interpreter: Input/output error"というエラーがでる。

使いたいソフトウェアは動くけど、アップデートが動かないのは非常に困る。。。
結局2、3日試行錯誤したあげく、以下のように対処しました。

/usr/bin/yumの中身を見てみると、確かに最初の行に”#!/usr/bin/python"とあるんですが、肝腎の/usr/binにpythonのインタプリタファイルがないことが判明。存在しないファイルを参照しようとして"bad interpreter"のエラーが出てたことがこれでわかったので、Fedora13のinstall CDからrescueモードで立ち上げて、なぜか原因不明に欠損してしまったpythonファイルをコピーすることにしました。

で、mnt/sysimageにマウントされた元のファイルシステムに、CDの/usr/binからcp /usr/bin/python /mnt/sysimage/usr/bin/pythonでコピーしようとしたら、しつこく"input/output error"が出ました。ファイルシステムの整合性を調べるためにumountでアンマウントしてfsckでチェックしようとしても"device is busy"エラーでアンマウントできなかったので、結局"umount -l"で強制アンマウントして、"fsck -yf"をかけたら、ファイルシステムの不具合が修正されたらしく、input/output errorが出なくなったので、ここではじめて先ほどのcpコマンドで、/usr/bin/pythonファイルを復元したら、無事にyumは働くようになりました。

いや〜、これには疲れましたよ。

2011年8月1日月曜日

イクメンサイエンティスト デビュー

今日は人生で初めて育児休暇というものをとりました。研究所の就業規定で、男性職員は配偶者の産後8週間までの間に、5日間の休暇の取得が認められています。

朝は、いつものように朝食の準備、それから妻と交代で抱っことオムツ替え、お昼は家族3人で近所に買い物、帰ってきて子供を昼寝させたらもう夕方と、一日忙しく過ごしました。

子育ては研究に良く似ていますね。毎日しなければいけないことはたくさんあって、一日一日は地味な作業の繰り返しです。目に見えて大きな成長や達成感は、月単位年単位になって初めて感じられるものかもしれませんが、実は毎日のささやかな行為の中にもたくさんの小さな発見が隠れています。

2011年7月31日日曜日

研究お役立ちサイト その3

Geekなぺーじ」というサイトはインターネット技術に関する有名サイトですが、私もwindowsのネットワークプログラミングの基礎を学ぶのにずいぶん活用させていただきました。プログラミング以外の記事も面白いです。

2011年7月30日土曜日

平穏な一日

今日は親子三人、家でのんびり過ごしました。人生こんな日があってもいいんじゃないでしょうか。

私の好きな吉野弘の「祝婚歌」 にあるように、

健康で風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと胸が熱くなる

そんな日があってもいい

と。

そんな日が、これからもたくさんあってほしいですね。

2011年7月29日金曜日

リモートクライアントからFirefoxでLabVIEWが見れないとき

プラグインがインストールされておらず、ウェブパブリッシュしたviファイルのリモートフロントパネルが見れないとき、WindowsならばC:\Program Files\National Instruments\Shared\LabVIEW Run-Time\LabVIEW X.X\Browser Pluginsにあるファイル(nplv85win32.dllなど)をC:\Program Files\Mozilla Firefox\plugins”にコピーすると見れるようになります。詳しくはこちら。 

追記:Linuxでも試しましたが、今のところLabview runtime engineが32ビット版(i386)しかサポートしていないみたいですね。64ビットではpluginをコピーしてもフロントパネルをみることはできませんでした。

2011年7月27日水曜日

フラジャイルな一日

今日は研究所の工作チームのガラス職人さんに半日弟子入りして、ちょっとしたガラスの加工をしました。

実験に必要なガラス小物が探しても売ってなかったので、自分で加工することにしたのですが、ガラス加工にもさまざまな道具とコツがあって、そういうものを熟練した職人さんから習うのは非常に面白いです。昔の古き良き(?)研究所の話が聞けたのも良かったですね。

2011年7月25日月曜日

CDを買ったミイラ取り

実家にあったCDを処分しようと、ウェブで検索した某中古CD専門店の様子を見にいってみたら、以前から探していた絶版CDを1枚見つけて、思わず買ってしまいました。なかなか品揃えの良いお店なようで。。。日本のAmoeba Musicと呼びたい気分です。

売るつもりの人が、買って帰ってどうする、というツッコミは無用です。

2011年7月24日日曜日

身辺整理その1

ダンボールに詰めた蔵書や書類が実家の2階に何箱も積んであり、いつあるかもわからない大きな余震で倒壊(?)してはいけないということで、今日は午後から実家で、久しぶりに荷物の整理などをしました。

大学の学部時代の教科書や講義のプリントなんてずいぶん懐かしかったですね。 どれだけ役にたったのかはわからないけど、思えば遠くにきたもんだという感じです。

蔵書の一部は今の家に持ち帰ったので、あとで不要な本は近所のブックオフにでも売ろうかと思っています。いま思い出せば、大学生のころは、小説や詩集を読む時間がたっぷりあって(=今の自分の目でみると、当時はつまらない本も結構読んでいたように思えるのですが)、良い時代だったなと思います。

2011年7月23日土曜日

「柔弱なる者は生の徒なり」

うちの子も出生届の提出を済ませ、これでめでたく新しい一人の市民になりました。

出生の記念に役所でもらった鉢植えのキンモクセイの樹も、わが家の玄関先に飾りました。


 「人の生まるるや柔弱にして、其の死するや堅強なり。
萬物草木の生まるるや柔脆
(じゅうぜい)にして、其の死するや枯槁(ここう)なり。
故に堅強なる者は死の徒
にして、柔弱なる者は生の徒なり。
を以て兵強ければ則ち勝たず、木強ければ則ち折る。
強大なるは下
に処り、柔弱なるは上に処る。

人が生まれるときは柔らかで弱く、死ぬときには堅く硬直している。
すべてのものも植物も、生きているときは柔らかく脆いが、
死ぬときには,枯れて干からびている。
堅く硬直しているものは死の仲間であり,
柔らかく弱々しいことは生の仲間である。
兵は強くては勝てず、樹木は強ければ折れてしまう。
強くて大きいものは下にあり、柔らかく弱いものは上にある。

これはタルコフスキーが彼の映画の中で引用した「老子」の一部なんですが、わが子も、みずみずしい若木のように健やかに成長していってほしいな、と願っております。

2011年7月22日金曜日

淡々とした一日

行動データの計測と処理に使っているコンピュータの負荷がずいぶんと増えてきました。とはいえ、処理速度にはまだまだ余裕があるようなので、前もって速いコンピュータに替えておいて良かったなと思っています。

研究はここからますます面白くなりそうな気配です。

2011年7月21日木曜日

餅は餅屋

今日も午前の実験で良いデータがとれました。最近は好調が続いています。

午後はC++プログラミングの問題点について、名人に助けてもらいながらちょっとしたコツを学びました。どうやったらいいものか思案に暮れていたのですが、知っている人が作業したら2時間くらいで終わってしまいました。やはり餅は餅屋ですね。

2011年7月20日水曜日

研究生活かくあるべし

今日も良いデータがとれました。最近、雑用や会議が少なく、実験に専念できるのがよいです。

2011年7月19日火曜日

2011年7月18日月曜日

地道な作業

新しい解析プログラムを書いて、今までとったデータでテスト、の繰り返しです。

「プログラムは最後まで動作するのに、思ったような結果が得られない」場合は、使っている数学または生物学に対する理解に曖昧な部分が残っていることが多いですね。自分が試される作業です。

疑問点に関して、古い論文にあたってみたら、そこにちゃんと書いてあった、ということもよくあります。以前一度読んだ論文を読み直して、新たな発見をするということも多いですね。

2011年7月16日土曜日

京都の夏

NHKの中継で、ふと祇園祭の宵山を見ました。日本に帰ってきてから、まだ京都を訪れる機会に恵まれていないのですが、久々にテレビで見る京都の街はとても懐かしかったです。というか、あまりの懐かしさに、自分がかつてその街に住んでいたということが、なんだか信じられない気分です。

2011年7月13日水曜日

さらなる高みへの原動力

初めて出たときに「これはすごい」と思ったデータも、時間が経つと慣れて当たり前に見えますね。もっとすごいデータを見ないと満足できなくなるあたり、これは一種の中毒(依存症)のようなものなのかもしれません。

2011年7月10日日曜日

もの作りの創意工夫

日曜夜のテレビ番組『大改造!!劇的ビフォーアフター』は面白いので良く見ます。

もともと私は建築を見るのが好きということもあるのですが、毎回、匠のリフォームのアイデアに、もの作りの工夫が見られるのが良いですね。創意にあふれたものを作ることで、人に驚きや感動やドラマをもたらすことができるというのが素晴らしいです。

ところで、私が今まで見た個人住宅で、「これはすごいな」と驚嘆した建築を一つだけ挙げるとすれば、メキシコシティで見たルイス・バラガンの「バラガン邸」(事前に予約しないと見学できないのですが、お願いして飛び込みで見せてもらいました)。もう一つということであれば、パリ郊外のポワシーで見たル・コルヴィジェの「サヴォワ邸」でしょうか。どちらも傑作の誉れ高い建築です。

2011年7月9日土曜日

未来への希望

関東地方は今日、平年より早く梅雨明けし、季節は夏本番を迎えています。

そんな2011年7月9日、遠くアフリカでは南スーダンが新国家として独立を宣言しました。
新たに誕生した国家の平和と発展を祈りたいですね。

長かった一日が、ようやく終わろうとしています。

2011年7月8日金曜日

コンピュータのモニタ面積を実効4倍にする

今さらですが、Mac OS XのSpacesという、複数のデスクトップ画面を切り替えて使うことのできる機能は便利ですね。似たような機能はすでにLinuxなどにありましたが、これによってまるでモニタの面積が4倍広くなったかのようにコンピュータを使うことができます。

実験データの解析に複数のソフトウェアを使うとき、各ソフトウェアに異なるスペースを割り当てておくと、使い勝手が良いです。

2011年7月7日木曜日

学生時代の思い出

asahi.comに「イカ京」についての記事が出てたので、思わず読んで懐かしくなりました。私が学生の頃にも存在していた言葉です。記事には「ハイライト」の社長まで出てますね。私もよくここでジャンボチキンカツ定食やカツ鍋を食べました。

もう一つ、学生のときに良くいったのは、下宿から歩いてすぐのところにあった「餃子の王将」出町店です。小さなお店なんですが、 ここも30分間皿洗いをしたら食事代がタダになるユニークな店として、昨年紹介されていました。

「餃子の王将」の1号店は四条大宮にあり、私が学生のときには、「王将」はまだまだ京都の地元チェーン店、という感じでしたが、今では全国展開して大人気となり(ちなみに研究所の近くに和光店もあります)、食事時にはお客さんが並んで空席を待っているほどです、巷でずいぶん有名になったもんだと、感慨深いですね。

2011年7月6日水曜日

「良い研究環境」について

今日は最近出たデータについて所内の2名の研究者と議論し、貴重な助言をいただくことができました。こうしてすぐ近くにふらっとアドバイスを聞きにいける専門家がいる、というのは当所の大きな強みです。

2011年7月4日月曜日

節電の夏

節電のために研究室のエアコンの設定温度も高めになっています。手術のセメントが固まる速さも、室温が高いと心持ち速いです。接着剤を使おうとしたら容器から出なかったので、よくよく見たら28℃以下保存でした。今度はちゃんと冷蔵庫に保存しておきます。

2011年7月3日日曜日

自然な出来事は記録されない

原発の冷却が循環注水冷却に完全移行したというニュースがありました。これは事故の収束に向けた大きな前進です。

メディアは装置に何かトラブルが発生すると大きく取り上げる割に、いざ上手く動くようになると小さくしか扱わないものですが(ガンジーが「戦争は歴史になるが、平和は歴史にならない」と書いたのと同じ理屈です)、あれだけ大規模で複雑な装置を3ヶ月という短期間で試運転できるまでに組み上げ、数日間の試運転でトラブルシューティングをした後に今まで誰も処理したことのない高濃度汚染水を処理するというのですから、技術者や研究者なら誰でも、現場の人々の努力は大変なものだろうと想像できます。 事故の完全収束に向けて、彼らの奮闘を応援したいですね。

2011年7月2日土曜日

器用貧乏を排す

研究者はやはり広く浅くの器用貧乏ではいけませんね。私はしっかりと自分の専門性を磨きたいと思います。

2011年6月30日木曜日

問題を解決するには

トンネルを反対側から掘ることも大事です。

話は変わりますが、ある本にありました。マネージメントというのは「何をしないか」を選択する仕事だ、と。「不要なことをしない」というのは、一般に思われているよりも高度な判断能力を必要とするものです。それから「情報は蓄積するだけでなく、減らす努力もすべきである」。これもいいこと書いてますね。

(追記)「ある本」とは、Michael Loppというシリコンバレーで働くエンジニアリングマネージャが書いた『Being Geek』という本です。これまで読んだ本とは違って、エンジニアの立場よりも、むしろマネージャの観点から IT企業の職場文化について書かれてあるのが面白いです。良いエンジニアがなぜ必ずしも良いマネージャにならないか、その理由が少しわかった気もします。「愛用のツール」について書かれた章もおもしろかったです。(7月2日)

2011年6月29日水曜日

matlabで好きな関数

例えば"fft"のように複雑な計算を一つの関数で行ってくれるものは、将棋で言えば飛車や角のごとくスクリプトの中でも大活躍してくれますが、一方で私が歩のように愛用する関数といえば、配列の大きさを返す"size"や、ゼロ以外の要素のインデックスを返す"find"です。

それからもうひとつ"squeeze"というのがあります。配列の1(singleton)の次元を削除してくれるシブいものなんですが、3次元の配列から切り出したデータをimagescなどで表示するときに重宝します。

他人のコードを読むと、自分がまわりくどくやろうとしていたことが、ほんの1行から数行でできることがわかったりして、 勉強になります。

余談ですが、哲学的な気分に浸りたいときには、コマンドウィンドウで"why"と打ってみましょう。この関数のコードを読んでみるのも面白いです。

2011年6月28日火曜日

「単純さとは究極の洗練である」

・・・とは、かつてアップルコンピュータのスローガンとして用いられ、一説にはレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉とされています。英語でいうと”Simplicity is the ultimate sophistication”ですね。これ以外にも「単純さ」を賛美する古今の引用は、例えばWikiquoteにたくさん見られます。ちなみにミース・ファン・デル・ローエの"Less is more"も、似た意味で私の好きなスローガンです。

まあ、これホント真実ですよね。新しい仕事(=プロセス)、物、機能などを既存のものに追加しようとするとき、単に考えもなしに足すのは簡単なんですけど、それによって物事が複雑になりすぎて、本来の適正な調和が欠けてしまうということがあります。文章も(特に論文とか)、言葉を足せば足すほど文章が悪いものになっていくということも、よく経験しますよね。

「新しいものを足したり、始めたりする」ってことは、それで当の本人がなんとなく仕事している気分になれるからという誘惑もあるのですが、その追加が本当に必要かどうかを一瞬立ち止まって考えることが大事ですね。「単純さ」が良いものだとわかっていても、気づけばそれから遠く離れてしまうというのが、おそらく人間の人間たる(=マヌケな)ところなんでしょう。

2011年6月27日月曜日

あじさい見てきました

梅雨の時期の楽しみといえば、なんといっても色とりどりのアジサイを見ることです。我が家は妻も私もアジサイ好きなので、昨日は午後から指扇の赤羽根氷川神社にアジサイを見に行ってきました。

境内裏手のアジサイ園ではたくさんの種類のアジサイを楽しむことができます。人も少なく静かでとても良い感じでした。

%カメラはオリンパスですかって?いえいえ、リコーです(そういえば、リコーはかつての理研コンツェルンの流れをくむ企業です)。


2011年6月26日日曜日

実験系を組むときに考えるべきこと

イメージングや電気生理のように測定が機械に大きく依存する研究の場合、「性能が高く、使い勝手が良い機械を選ぶ」というのは大前提ですが、「故障したときの保守や修理が容易かどうか」というのは、意外と盲点かもしれません。

自分の研究ですから自分で使っている機械の保守はある程度まで自分でできたほうが絶対に良いです。中身がブラックボックスで何でもメーカーまかせになってしまい、「故障したら会社のサービスパーソンに来てもらうまで実験ができない」というのでは、困ってしまいます。

それから、同じ機械を何年も使っていてメーカーのサポート期間が終了してしまうと、修理しようと思っても部品がない、という事態に陥ることもあり得ます。このような場合、新しいシステムに移行するか、それとも、サポート終了前に必要な保守を済ませ、予備の部品を確保しておくかは、判断の分かれ目ですね。

2011年6月25日土曜日

週末の午後のいいところ

それは、思う存分昼寝できることです。

夜はデータ解析のプログラミングの続きです。家でできるのがいいですね。

2011年6月24日金曜日

金曜の夜のいいところ

それは、夜更かしをして好きな本を読めることです。

最近見つけた面白い本はChad Fowlerという人の書いた『情熱プログラマー(The Passionate Programmer: Creating a Remarkable Career in Software Development)』(オーム社)という本です。ITエンジニアやプログラマは、ある意味で科学者に良く似た一種の知識労働者ですが、こういう本を読んで、彼らの仕事環境を通して自分の研究者としてのキャリアを考えてみるというのも面白いです。IT業界は生物学の研究よりももっと技術の流行り廃りのサイクルが速いですから、彼らはわれわれよりもっと厳しい環境で働いているということもできましょう。

オーム社は、Paul Grahamの『ハッカーと画家』もそうですが、IT関係の読み物で面白いものを翻訳して出していますね。こういうがんばっている出版社は好きです。

2011年6月23日木曜日

失われた一日、その後

最近の懸案だった新しいコンピュータのセットアップは今日ようやくできました。のべ2週間かかったな。おかげでWindowsとハードウェアについては貴重な経験を積むことができました。

それと、以前から使っていたコンピュータは最近調子が悪く、Windows起動時にブルースクリーンになって"page fault in nonpaged area"エラーが続発するようになっていましたが、こちらは2枚差さっていたメモリの1枚を抜いたら無事起動するようになりました。

データ解析のコードは、昨日は半日で3つほど短いものを書きました。その前の日は、今までつかっていた複数の解析プログラムを一つにまとめてGUIを作ったりと、最近はずっとこんな調子です。

2011年6月22日水曜日

生物学と工学のあいだ2

今日はとある工学系の展示会に行ってきました。会場はなかなかの混雑で、参加者はほとんど企業の人たちですが、生物系の学会とはずいぶん文化も雰囲気も違いますね。いろんなデモが体験できて面白かったです。

2011年6月21日火曜日

「最高の素晴しさ」

大島弓子は、人間になりたい子猫「須和野チビ猫」を描いた代表作『綿の国星』に見られるように、大変詩情豊かな作品を描く漫画家さんです。

うちにもうすぐ子供が産まれることもあって思い出したのですが、彼女の『バナナブレッドのプディング』という作品の結末は、次のような詩で結ばれています。大島弓子がいかにすごい才能をもっているかというのが、これだけでもわかりますね。生きることの孤独と希望。並の詩人ではとうていこのようなものは書けません。



―おかあさん ゆうべ 夢を見ました

まだ生まれてもいない
赤ちゃんが
わたしにいうのです

男に生まれたほうが
生きやすいか
女に生まれたほうが
生きやすいかと

わたしはどっちも同じように
生きやすいということはないと
答えると

おなかにいるだけでも
こんなに孤独なのに
生まれてからは
どうなるんでしょう
生まれるのがこわい
これ以上
ひとりぼっちはいやだ
というのです

わたしはいいました
「まあ生まれてきてごらんなさい」と
「最高に素晴しいことが待っているから」と

朝おきて
考えてみました
いったい
わたしが答えた
「最高の素晴しさ」って
なんなのだろう
わたし自身もまだ
お目にはかかっていないのに―

2011年6月20日月曜日

ニッポンの意地

危うく政治家による仕分けの憂き目にあうところだった富士通+理研のスパコン「京」、計算速度世界一を達成したというのは大変めでたいニュースです。やっぱり2位ではダメですね。1位にならないと。昨年の「はやぶさ」に次いで、日本の技術の底力が示されたと言えましょう。

2011年6月19日日曜日

生物学と工学のあいだ

最近、心なしか生物学者とよりもエンジニアとのほうが会話が弾むような。。。これも研究内容の変遷ですかね。

2011年6月18日土曜日

カジメン、その後

先日の理研ニュースの記事を読んだ何人かの方から、温かい励ましのメールをいただきました。どうもありがとうございます。

研究者という職種に関わらず、「家庭と仕事の両立」については働く同世代の人たちの多くが悩むところだと思います(研究者は一般に仕事の進め方が各自の裁量に任されている部分が大きいので、むしろ他の職種よりも恵まれているくらいだと思いますが)。

どちらも毎日の小さな楽しみや発見を忘れずに、日々がんばりたいですね。これからもご声援よろしくお願いします。

2011年6月17日金曜日

「かもめは飛びながら歌を覚え、人生は遊びながら年老いていく」

これは遊びの達人であった寺山修司の言葉です。

私にとって研究はあくまで「仕事」であって「趣味」ではありませんが、「遊び」の一種かと聞かれれば、そうだという気もします。セミナーで聴いて面白いと思う研究には、必ずどこかに遊び心のようなものを感じますね。最近、そういうものになかなか巡りあわないのが残念です。

2011年6月16日木曜日

今日は何の日

20世紀文学の金字塔、ジェイムズ・ジョイスの小説『ユリシーズ』は、1904年6月16日の一日にダブリンでおこった出来事を描写した作品ですが、今日6月16日はその小説の主人公の名レオポルド・ブルームにちなんで「ブルームズデイ」と呼ばれています。

3年前のブルームズデイ、私はちょうどアイルランドのダブリンを旅行中でした。全くの偶然だったんですけどね。街の広場ではジョイスの詩の朗読会などが開かれていて、ちょっと特別な雰囲気でした。写真はそのときのものです。

論文6/16/11

Trends in Neuroscience
Angelman syndrome: insights into genomic imprinting and neurodevelopmental phenotypes
Angela M. Mabb, Matthew C. Judson, Mark J. Zylka, Benjamin D. Philpot

Nature Reviews Neuroscience
Using theoretical models to analyse neural development
Arjen van Ooyen

Cell
An Epigenetic Signature for Monoallelic Olfactory Receptor Expression
A. Magklara, A. Yen, B.M. Colquitt, E.J. Clowney, W. Allen, E. Markenscoff-Papadimitriou, Z.A. Evans, P. Kheradpour, G. Mountoufaris, C. Carey, G. Barnea, M. Kellis, and S. Lomvardas


Science
Improved Learning in a Large-Enrollment Physics Class
L. Deslauriers et al.  

 
Increased Structure and Active Learning Reduce the Achievement Gap in Introductory Biology
D. C. Haak et al.

Preserved Feedforward But Impaired Top-Down Processes in the Vegetative State
M. Boly et al.


Fossil Evidence on Origin of the Mammalian Brain
T. B. Rowe et al.

Pure Reasoning in 12-Month-Old Infants as Probabilistic Inference
E. Téglás et al.

Nature Methods
Fast, three-dimensional super-resolution imaging of live cells
Sara A Jones, Sang-Hee Shim, Jiang He and Xiaowei Zhuang

PNAS
Optogenetic-guided cortical plasticity after nerve injury
Nan Li, John E. Downey, Amnon Bar-Shir, Assaf A. Gilad, Piotr Walczak, Heechul Kim, Suresh E. Joel, James J. Pekar, Nitish V. Thakor, and Galit Pelled

Frontiers in neuroanatomy
The Microcircuit Concept Applied to Cortical Evolution: From Three-Layer to Six-Layer Cortex
Gordon M. Shepherd

Neuron
Microcircuits of Functionally Identified Neurons in the Rat Medial Entorhinal Cortex
A. Burgalossi, L. Herfst, M. von Heimendahl, H. Förste, K. Haskic, M. Schmidt, and M. Brecht

Multiple Recurrent De Novo CNVs, Including Duplications of the 7q11.23 Williams Syndrome Region, Are Strongly Associated with Autism 
S.J. Sanders et al.

Rare De Novo and Transmitted Copy-Number Variation in Autistic Spectrum Disorders
D. Levy et al.

Rare De Novo Variants Associated with Autism Implicate a Large Functional Network of Genes Involved in Formation and Function of Synapses
S.R. Gilman et al.
 


Nature Neuroscience
Neuronal activity drives matching of pre- and postsynaptic function during synapse maturation
Louise Kay, Lawrence Humphreys, Britta J Eickholt and Juan Burrone


Female reproductive maturation in the absence of kisspeptin/GPR54 signaling
Christian Mayer and Ulrich Boehm

Nature
 
 
Induction of human neuronal cells by defined transcription factors
 

Zhiping P. Pang, Nan Yang, Thomas Vierbuchen, Austin Ostermeier, Daniel R. Fuentes et al.

Transcriptomic analysis of autistic brain reveals convergent molecular pathology
Irina Voineagu, Xinchen Wang, Patrick Johnston, Jennifer K. Lowe, Yuan Tian et al.



   



2011年6月15日水曜日

意外な接点

震災後に繰り返し放映されていたACのコマーシャルで、

「こころ」はだれにも見えないけれど
「こころづかい」は見える

「思い」は見えないけれど
「思いやり」はだれにでも見える

という宮澤章二さんの『行為の意味』という詩の一節が引用されていましたが、この宮澤さん、実は埼玉県北部の出身の詩人で、よくよく調べてみれば私の卒業した中学校の校歌の作詞もされた方でした。埼玉県内の学校の校歌を数多く作詞されたとのことです。意外に身近なつながりがあるものですね。

2011年6月14日火曜日

多様性の受容が試される日本社会

震災から3ヶ月がたち、いよいよ電力消費の増加する夏を迎えています。

報道によれば、各企業や自治体は、ピークタイムや休日をずらしたり、残業を控えたり夏期休暇を延長するなど、それぞれ独自に電力消費削減の努力をしているようです(私たちの職場も大幅な節電を求められています)。アメリカのように個人の自由を尊ぶ風土が日本に根づくことは未来永劫期待できないかもしれませんが、こうした流れが、日本社会全体において仕事に対する価値観の多様化を促進する方向に作用してくれればいいなと、個人的には思っています。

2011年6月13日月曜日

お知らせ その3

エッセイ「カジメンサイエンティスト宣言」が理化学研究所の広報誌『理研ニュース』6月号の「原酒」欄に掲載されました。

私にとってのイメージング実験の面白さ、そして研究者の新しい働き方(特にワークライフバランス)について、つれづれにつづった小文ですので、ご興味のある方はお読みいただければ幸いです。

タイトルは、ブルトンの『シュルレアリスム宣言』のパロディです(誰も気づかないと思うけど)。森高千里の『非実力派宣言』のそれではありません(?)。

2011年6月11日土曜日

わが家に夏来る

関東地方はまだまだこれからが梅雨本番という気配ですが、今夜はわが家はホットプレートで焼き肉、それから食後にベランダで線香花火をして、今年初めてのスイカを食べました。気分はもう夏ですね。

2011年6月10日金曜日

続・失われた一日

例のソフトウェアのテストのためにWindows2000とXPのデュアルブート環境を作ろうと思ったのですが、同一ドライブの別パーティションにインストールすることはあきらめて(今思えばNTLDRをリストアしたらXPは起動したのかもしれませんが)、別ドライブに分けることにしました。

XPはそれでよかったのですが、2000の方は起動しようとすると途中でブルースクリーンにinaccessible_boot_deviceのエラーが出ました。CDから起動して回復コンソールでchkdskすると、直後は起動できるのですが、その後の再起動で同じエラーが繰り返されるので、おそらく古いIDEディスクのドライバがインストールされていなかったのでしょう。マザーボードに付属のCDにあるチップセットドライバは、インストールしたWindows 2000 Pro SP3には対応していなかったので、ネット経由でこれをSP4にアップデートして、その後ドライバをインストールしたら、これで無事起動。デュアルブート環境がセットアップできました。さすがに以前の骨董品的コンピュータよりもずっと快適に動きます。金庫は半分開いたという感じです。あとは目的のソフトをうまく動かす方法を見つけないと。やれやれ。

2011年6月9日木曜日

失われた一日

今日はコンピュータのセットアップで一日暮れていきました。昔のパラレルポートにハードキーを差して認証するタイプの古いソフトウェアを動かすために、今どきオンボードでパラレルの付いたマザーボード(Supermicro社製)をわざわざ探して買ったのですが、新しいハードウェアで古いソフトウェアを動かすというのは、労多くして益少なしの作業です。OSやドライバをいろいろとインストールして、あらゆる動作の可能性を探っているのですが、目的はまだ達せられていません。まるで金庫破りをしているような気分です。

2011年6月8日水曜日

「イメージング講習会」開催しました

今日は私たちの研究室で、新学術領域「シナプス・ニューロサーキットパソロジーの創成」のイメージング講習会を行いました。私は幹事役に加え、in vivo二光子イメージングの講義と実習を担当して一日フル回転でした。東京近郊からだけでなく、遠くから参加された方もいらっしゃって、誠にありがたい限りです。参加者の方々の今後の研究のお役に立てたならば幸いです。

2011年6月7日火曜日

クリーンヒット

今日は以前書いたデータ解析プログラムに小さな変更を加えていたのですが、場合分けを考慮して数行かかると思っていた新機能が、たった1行の追加で済むことが判明。こういう日はうれしいですね。

2011年6月6日月曜日

夕ぐれの時はよい時

ここ数日はお天気も大変よく、また6月で日もだいぶ長くなってきました。早めに帰宅して夕暮れ時に妻と家の近くを散歩していると、とても安らかで満ち足りた気分になってきます。

そんなときにいつも思い出すのが、堀口大学の「夕ぐれの時はよい時」という詩です。読んでいてとても口調が良く、夕暮れどきの、あの短くはかない夢のような気分をうまく表していて(まるでドビュッシーの音楽が聞こえてきそうです)、私の大好きな詩の一つです。

---
夕ぐれの時はよい時。
かぎりなくやさしいひと時。

それは季節にかかはらぬ、
冬なれば暖炉のかたはら、
夏なれば大樹の木かげ、
それはいつも神秘に満ち、
それはいつも人の心を誘ふ、
それは人の心が、
ときに、しばしば、
静寂を愛することを、
知つてゐるもののやうに、
小声にささやき、小声にかたる・・・・・・

夕ぐれの時はよい時。
かぎりなくやさしいひと時。       
若さににほふ人々の為めには、
それは愛撫に満ちたひと時、
それはやさしさに溢れたひと時、
それは希望でいつぱいなひと時、
また青春の夢とほく
失ひはてた人々の為めには、
それはやさしい思ひ出のひと時、
それは過ぎ去つた夢の酩酊、
それは今日の心には痛いけれど
しかも全く忘れかねた
その上の日のなつかしい移り香。

夕ぐれの時はよい時。
かぎりなくやさしいひと時。

夕ぐれのこの憂鬱は何所から来るのだらうか?
だれもそれを知らぬ!
(おお! だれが何を知つてゐるものか?)
それは夜とともに密度を増し、
人をより強き夢幻へみちびく・・・・・・

夕ぐれの時はよい時。
かぎりなくやさしいひと時。

夕ぐれ時、
自然は人に安息をすすめるやうだ。
風は落ち、
ものの響は絶え、
人は花の呼吸をきき得るやうな気がする、
今まで風にゆられてゐた草の葉も
たちまち静まりかへり、
小鳥は翼の間に頭をうづめる・・・・・・

夕ぐれの時はよい時。
かぎりなくやさしいひと時。

2011年6月5日日曜日

指揮台の上で飛び跳ねる佐渡裕@ベルリン

今日のテレビ朝日の「題名のない音楽会」で、先日の佐渡裕指揮のベルリンフィル定期演奏会の模様が放映されていましたが、ショスタコの5番の終楽章の前半部の盛り上がりの箇所で、やはり佐渡は指揮台の上で跳んでましたね。ピョンピョンと。妻と画面を見ながら爆笑しました。さすがです。

2011年6月4日土曜日

研究のセンスを磨く

研究は考え方によって良い方へも悪い方へも発展しうるものなので、「どういう研究を面白い(あるいは重要)と思うか」というセンスを磨くのは非常に大切です。こうしたセンスは、その人が若い頃「どのような環境でどのような研究者と一緒に研究をしたか」とか「どのようなテーマを研究してきたか」に大きく依存するものですが、私はこの点について、大学院時代の指導教官とアメリカ時代の研究アドバイザーから多くを学ぶことができたのは、大変幸運だったと考えています。

2011年6月3日金曜日

リコーダー再び

研究所の器楽同好会の集まりが再来週に予定されているので、震災以降あまり吹く気になれなかったリコーダーを再開しました。いつもはバロックが多いのですが、今回はピアソラ、ラフマニノフ、武満徹の編曲ものに挑戦して、レパートリーを広げようと思っています。

2011年6月1日水曜日

モニタ画面をキャプチャして動画ファイルに書き出すには

マイクロソフトのWindows Expression Encoderは、かつてのWindows Media Encoderの後継ソフトで、XP以降のVistaと7もサポートしています。付属する画面キャプチャ用ツールであるScreen Captureは、無償版ではキャプチャの時間が10分以内で、エンコードできるフォーマットも.wmvに限られますが、画面上で再生されるアニメーションを動画に書き出すといった作業には十分です。

ダウンロードセンターから無償ダウンロードできるバージョンには3と4があります。Windows7の走るデスクトップでテストしたところ、3は大丈夫でしたが、4はなぜかScreen Captureが不安定で正常に動作しませんでした。不具合は個別の環境によると思うので一概にどちらがいいとは言えませんが、何が原因なんでしょうね。

2011年5月31日火曜日

意外と便利なBootCamp

プライベートではMac派の私が今さら便利だと気づいたことに、MacBookProにBootCampでWindows7をインストールして、mac+winのデュアルブート環境を構築しておくということがあります。これなら研究に必要なソフトウェアがWindows版しかなくても、一台のラップトップで家や外でも仕事ができます。またMacでの提出用文書の編集でよく起こりがちな(特に私はPages愛好者なので).docファイルの枠ズレの対策にもなりそうです。インストールするWindowsは別で買わなければなりませんが、わざわざラップトップをもう一台買うよりはずっと安あがりです。

2011年5月29日日曜日

私たちにできる被災者支援

Toksy東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)被災者向け復興支援サービス)という、被災者の方たちが必要としている物資を、必要としている方に直接送ることのできるサイトがあります。

うちでは、私と妻がそれぞれ結婚前に使っていた3合炊きの炊飯器が2つともとってあったので(うちは土鍋でごはんを炊くので炊飯器はしばらくお蔵入りしてました)、2つとも宮城県の被災者の方に送りました。妻は他にも化粧品とか編み物の編み針とかを必要としている方に送っていました。ニュースで知る「被災者」というひとくくりでなく、私たちが物資を送る相手の方には、名前があり、住所があり、被災地で生活されている現実がある、というのは、大変に重いことです。

行政が仮設住宅を建てても、移り住んだ被災者の方たちは必要な物資なしに暮らして行くことはできません。よく考えれば当たり前のことなんですが、こういうサイトで実際に見るまでは、何が必要とされているのか気づきにくいですよね。家の中を見回してみれば、どこかに必ず何か送ることのできるものは眠っているのではないでしょうか。行政では行き届かない、被災者の方たちの個別のリクエストに、こうして草の根的に応えていくというのは、私たちにできる被災者支援の一つの形でしょう。

送った炊飯器たちには、なかなかボランティアに行くことのできない私たちの分まで、がんばって働いてほしいです。使っていただく被災者の方たちには、これであったかい、おいしいごはんを食べてほしいですね。

2011年5月28日土曜日

研究費申請書の書き方の上達法2

書き方うんぬんの前にまず考えることは「正しいカテゴリーの研究費に応募する」ということです。研究費が(明示的にせよ暗示的にせよ)対象とする研究課題の範囲に、あなたの研究計画が当てはまらなければ、いくら申請書が上手く書けても採択の可能性は低いでしょう。これはおそらく申請書の中身だけでなく、申請者の職位や業績も含めて全体的に考える必要があります。

それから、心の平安のために知っておいて損はないことですが、あなたの申請書に明らかな欠陥がなかったとしても、申請書は不採択になることがあります。特に競争率の高い研究費では、「絶対的評価は良いが、不運にも他にもっと良い申請課題があったために(相対評価として)不採択になる」ということがあります。これを上手く説明しているのがPaul Grahamの"Why we don't invite groups to interviews"というエッセイです。

不採択になるとついつい人はその原因を探し、(おそらく優秀な人であればあるほど)「何かのせい」にしたくなりますが、あなたが自分の研究に自信をもっているのであれば、 そこまで「反省」する必要はありません。ただ、また書いて応募すれば良いのです。 その間の経験と思考の蓄積のおかげで、次はもっと良いものが書けるでしょう。

2011年5月27日金曜日

ピーターの法則

ジューコフの回想に対する一つの解答。良い子のみなさんはくれぐれも真に受けないように。

2011年5月26日木曜日

現代によみがえるハルハ河

原発事故をめぐる事故発生以来の対応のまずさ、認識の甘さ、混乱をみていると、旧日本軍のそれを見ているかのようですね。日本人の本質は変わってないなと。ジューコフの回想、あっぱれです。

2011年5月24日火曜日

実験データの解析法

(1)一番いいのは、良くできる働き者の小人さんに任せることです。
(2)間違ったパラメータ空間に迷い込まないようにしましょう。

2011年5月23日月曜日

懐かしのサンフランシスコ

近所のショッピングセンターに買い物に行き、立体駐車場の傾斜のきついスロープを車で登ると、私はなんだか以前住んでいたサンフランシスコの街の急坂を思い出してしまいます。

サンフランシスコの坂は、場所によっては笑っちゃうくらいスゴいです。上り坂ならオートマチック車でも発進のときに後ずさりするのは当たり前。「車って、こんな急坂でも登れるんだな」と、私は目から鱗の発見でした。

サンフランシスコはひと言でいうと、遊園地のように楽しい街ですね。観光で有名なケーブルカーも、初めて乗ったときには「こんな乗り物が走っているとは、なんてフザケた街なんだ」と思いましたよ。

カーアクション映画の好きな人は、スティーブ・マックイーン主演の、サンフランシスコで撮影された映画”Bullitt”(ブリット)をぜひ見てみてください。有名なカーチェイスのシーンはYoutubeにもありました。こちらです。

2011年5月22日日曜日

政治家と研究者の共通点

仕事の内容はずいぶん違うけれど、「何をやっても批判される」ところは似ている気もします。論文や研究費の申請書は、ケチをつけようと思えば、どこかに必ずその余地はありますからね。若いときにはなかなか難しいかもしれませんが、良い研究者になるには、経験を積むにつれて「批判慣れ」していくことも大事です。まあでも、研究者が批判されるのは多くの場合、他の同業者からですが、政治家のように一般大衆から批判されることは少ないので、だいぶマシでしょうが。

2011年5月20日金曜日

matlabのよくあるエラー

matlabで、特に他の人からもらったm-fileを実行したときに、”Undefined function or method '関数名' for input arguments of type '変数形'.”というエラーがでたら、その関数を含むtoolboxがインストールされていない可能性があります。その他にも、pathが通ってなかったり、関数名の単純なタイプミスで出ることもありますが。

'which -all 関数名’で、その関数m-fileの存在を確認するか、'ver'でインストールされているtoolboxを確認してみると吉です。

あとは行列の要素数が合わないことに起因するエラーも多いですね。"Matrix dimensions must agree"とか"Index exceeds matrix dimensions"とか。プログラム中にブレークポイントをいれて、workspaceで変数の行列のサイズを確認するというのが基本でしょうか。

2011年5月19日木曜日

軽快さという価値

デスクトップにubuntu11.4日本語版をインストールしてみました。今のところ使いやすくて気に入っています。Linuxはもちろんソフトウェアがフリーなのが大きな魅力ですが、そのソフトウェアたちも安易な多機能化に走らず、むしろその動作が軽快かかどうかに価値がおかれているのがいいですね。やっぱり、道具はそれが作られた哲学を反映していてほしいし、それをもつ人使う人に対して、喜びや楽しさを与えるものであってほしいと思います。

2011年5月18日水曜日

トークでの陳腐な導入部を避ける

よくセミナーの導入部で、「脳にはこれこれ億個のたくさんの神経細胞があって、そのそれぞれが何万個のシナプスを作っていて、複雑なネットワークをつくっていますね。これをどうやって研究しましょうか?私たちはこんなふうにします・・・」的なものって、本当に良く聞きますよね。特にアメリカで良く聞いた気がします。大雑把にいって、私がアメリカで聞いたセミナーの話者の半分くらいはこの手の導入だったんじゃないでしょうか。

まあ、一般の聴衆に対する啓蒙的なトークの場合はいいかもしれませんが、研究者相手にこれはどうなんだろう・・・。あまりに頻繁に聞きすぎたからかもしれませんが、セミナーの度にこの「数千億個のニューロン」の導入を聞くと、私は「またかよ・・・」と、最初のスライドからテンションが下がってしまいます。話し手の立場からみたら、本題に入る前に聴衆の興味を削いでしまうなんて、これはもったいなさすぎる。やっぱり研究者なんですから、ここは多少稚拙であっても自分なりの脳の見方を示したいところです。

2011年5月16日月曜日

長期プロジェクトを成功させる秘訣

「小説を書くための心理状態の管理をいうならば、長篇であればなおさらのこと、書きすすめていくその日の労働がカヴァーしうる部分より遠くをみてはならない。むしろ前方のことは放っておいて、その日の労働にのみ自分を集中させうるかどうかが、職業上の秘訣である」(大江健三郎)

2011年5月15日日曜日

文章の上手い科学者

科学の才能と文才が同じ人間の中で共存するというのは非常に稀なことだと思いますが、私が科学者の中で特に文章が上手いなと思うのは朝永振一郎です。これはあくまで個人的好みなんですが、私は平易で品のある文章を書く人が好きですね。科学について書いたものだけに限らず、たくさんの随筆を遺しています。それらの文章から察する人柄は、おそらく非常に豊かで鋭い感性をもった人だったのでしょう。

2011年5月14日土曜日

読者代表

最近、出版物への寄稿を依頼されることが増えたのですが、一度書いた原稿を、編集の方がより読みやすくなるように適宜変えてくださるのは、非常にありがたいですね。そういう意味で、編集の方は読者の代表のような存在です。執筆する人によっては、自分が書いたものを勝手に変えられるのが好きでない人もいると思うのですが、私にとっては自分の文章の癖に気づくきっかけになります。

2011年5月13日金曜日

古くて遅いコンピュータ撲滅運動

仕事で使っているコンピュータのうち、もう古くて遅くて使うのが苦痛だったものを、この機会(=年度始め)にことごとく新しいものにアップデートしているところです。おかげで仕事のストレスは少しずつ軽減されてきました。こういう効率の低下がじわじわとひきおこす生産性の損失は、案外バカになりません。

2011年5月11日水曜日

震災から2ヶ月

この2ヶ月、時間が経つのがものすごく長く感じました。ブログ読み直してみても、3月11日以前と以後では、まるで別の時代のように思えます。

今回の震災は、戦争を知らない私のような人間にとって、もしかしてそれに匹敵するような、人生感を大きく変える経験になるのかもしれません。私たちが生きている現実というのは、想像もしなかったようなこと、どんなことでも起こりうるんだなと。しかも突然に。

特に、地震発生から1週間くらいの間は、今起こっている事が、いつか覚める夢だったらいいのになと思うこともありました。日々深刻化する原発事故のニュースを伝えるカーラジオや、天気予報を見るように毎日の放射線量を確認する生活って、昔どこかで見たようなSF映画の中だけの未来のはずでした。

あの日以来、「絶対安全」「想定の範囲内」という言葉が意味を失った、もう後戻りのできない時代を私たちは生きています。非常事態下において、政府、自治体、企業やメディアのそれぞれが果たす責任と役割、それから私たち個人、一人一人に何ができるか、どれもが極めて重い問題を投げかけています。

2011年5月10日火曜日

「詩のない歌」

佐渡裕+シエナウインドオーケストラのCDに入っている、ルディンの「詩のない歌」という曲、とてもいい曲ですね。ゆっくりと静かなメロディが、まるで夕暮れ時に潮が満ちるかように盛り上がってきて・・・文学で言うと、立原道造の詩を読んでいるときのような、甘美な夢の中にいるような気持ちになる、本当に珠玉のように美しい曲です。

2011年5月7日土曜日

プログラミング上達法

プログラミングの習得は外国語の習得に似てますね。より正確に言えば、「プログラムを書く」という行為は、「自分が母国語としてコミュニケーションに使っている以外の言語で、ある目的を達するためのひとまとまりの文の集合体を構成する」という意味で、私にとっては「英語で研究論文を書く」という行為に非常に近いです。論文が上手に書ける人だったら、プログラムの書き方も上手くなるんじゃないでしょうか。

プログラミング上達法というのがあったら、これも私が教えてほしいくらいですが、近くに手伝ってくれる名人がいれば,何も苦労しなくてもその人にお願いするのが一番早いわけで、多くの人は単に「必要に迫られてやってる」というケースが多いと思います。一般的には、「まず書こうとするプログラムに何をさせたいかを明確にする」「短くて最低限動作するものを書いて,後からちょっとずつ機能を付け足す」「ヘルプやチュートリアルを活用する」「サンプルプログラムを手に入れて、自分の目的にあうように改変する」といったところでしょうか。どれも特別なことではありません。

2011年5月6日金曜日

論文5/6/11

Nature
A transient placental source of serotonin for the fetal forebrain
Alexandre Bonnin, Nick Goeden, Kevin Chen, Melissa L. Wilson,
Jennifer King et al.


Eutherian mammals use diverse strategies to initiate X-chromosome
inactivation during development
Ikuhiro Okamoto, Catherine Patrat, Dominique Thepot, Nathalie Peynot,
Patricia Fauque et al.



Local sleep in awake rats
Vladyslav V. Vyazovskiy, Umberto Olcese, Erin C. Hanlon, Yuval Nir,
Chiara Cirelli et al.



Shank3 mutant mice display autistic-like behaviours and striatal
dysfunction
Joao Peca, Catia Feliciano, Jonathan T. Ting, Wenting Wang,
Michael F. Wells et al.



Increasing adult hippocampal neurogenesis is sufficient to improve
pattern separation
Amar Sahay, Kimberly N. Scobie, Alexis S. Hill, Colin M. O'Carroll,
Mazen A. Kheirbek et al.



Royalactin induces queen differentiation in honeybees
Masaki Kamakura



Learning-related feedforward inhibitory connectivity growth
required for memory precision
Sarah Ruediger, Claudia Vittori, Ewa Bednarek, Christel Genoud,
Piergiorgio Strata et al.



Nature Neuroscience
Structural basis for the role of inhibition in facilitating adult
brain plasticity
Jerry L Chen, Walter C Lin, Jae Won Cha, Peter T So, Yoshiyuki Kubota
and Elly Nedivi



Science
Brain Evolution Triggers Increased Diversification of Electric Fishes
B. A. Carlson et al. 



Neuron

mGluR5 and NMDA Receptors Drive the Experience- and Activity-Dependent NMDA Receptor NR2B to NR2A Subunit Switch

J.A. Matta, M.C. Ashby, A. Sanz-Clemente, K.W. Roche, and J.T.R. Isaac


2011年5月4日水曜日

研究のイメージトレーニング

世間は休日でも、研究は進んでいます。といっても、主に私の頭の中でですが。

外科医は術前に手術の様子をイメージトレーニングするそうですが、研究者も実験前にそのイメージを思い描くことは非常に有効だろうと思います。実験の途中で、どこに問題点が存在しそうで、どうやったら解決できそうか、アイデアも湧いてきますしね。

でもまあ、とりたてて特別なことではありません。皆やってることなんじゃなかろうか。

2011年5月3日火曜日

十七歳の原点

今日は午後から近くの会場で私の高校時代の部活の定期演奏会があったので、久しぶりに後輩たちの演奏を聴きに行ってきました。卒業してからずいぶん長い時間が経ちますが、当時を思い出して懐かしい気分で演奏を聴かせてもらいました。

今から思えば、高校時代は毎日が本当に楽しかったですね。私という個性の基礎が形づくられた時代だったかもしれません。それはまるで楽園にいるように、無垢(innocent)で幸せな時代でした。

2011年5月2日月曜日

2011年5月1日日曜日

東京のこじゃれタウン

三連休はたいして外出もしてなかったので、最終日の今日は午後から妻と自由が丘にいってきました。普通なら電車で行くところですが、自宅から最寄り駅まで歩くことを考えると、車で直接行った方が早くて便利なことが判明。車は大丸ピーコックの駐車場にとめておけば、2000円の買い物で2時間無料になるので便利でした。

2011年4月30日土曜日

緊急地震速報の的中率

近くの震源で大きな地震が発生すると、携帯電話のアラームなどで揺れの到来を予測して知らせてくれる便利なもの(=実際の揺れまでたった数秒の猶予しかありませんが、身構えたり、危険な場所から離れるくらいはできる)ですが、震災以後は的中率が下がっているとか。

予測プログラムは、震源近くの地震計のP波(初期微動)から、続くS波(主要動)の大きさや到達時間を予測するものらしいですが、今回の大地震の後の余震のように、2つの地震が非常に短い間隔で起こると、それらを1つの大きな地震とみなしてしまい、予測の精度が下がるのだとか。気象庁はP波を検出する2つの地震計の距離を短くすることで、2つの地震の分離を良くするよう設定を変えたそうですが、あんまり近くしすぎてしまうと、こんどは1つの地震を2つに分離して判定してしまうのだそうです。

まるでスパイクソーティングのような話ですね。

2011年4月29日金曜日

チェルノブイリ事故の記憶

当時、「日本でも事故による放射性物質の飛散が確認された」というニュースを聞いて、怖いなと思ったことを覚えています。大人に比べ子供のほうが放射線への感受性は強く、私はそのころ中学生で、自分の人生と呼べるものが、まだ始まってもいないころでしたので、「ああ、自分も将来はガンになるのかな」と、遠いソビエトで起こった事故の影響に対して漠然とした不安を抱いていました。

その後、四半世紀が過ぎ、世界の多くの人々と同様に、私は幸いガンになることなく健康に過ごしています。もし、世界のどこか名もない小さな村に住むひとりの少年が、今回の福島の事故のことをテレビで知り、当時の私のように微量の放射性物質の影響を心配しているとしたら、「まあ、大丈夫だよ」と言ってあげたいですね。
それはそうと、チェルノブイリ事故直後の日本でも、原発の是非に関する論議は盛んにされていました。私もそれなりの興味をもって、田原総一朗の『朝まで生テレビ』が原発をテーマにしていたときは、文字通りテレビの前で朝まで議論を見ていましたし、その頃広く読まれていた広瀬隆氏の『危険な話』『東京に原発を』などを近所の図書館で借りて読んで、夏休みの宿題のレポートを書いたような記憶があります。ただ、そうした本に書かれてあったことが、将来の日本で現実に起こるというところまでは、想像できませんでしたけどね。

2011年4月28日木曜日

消えた長音符

技術の世界、特にコンピュータ業界では、専門用語を日本語表記するとき、語尾の長音の「ー」を省略する慣例が残っていますよね。例えば「ライブラリ」とか「プロセッサ」とか「サーバ」とか。

調べてみると、これは、JIS(日本工業規格)のJIS Z8301「規格表の様式および作成方法」という規格で決まっていたものみたいです。「コンピュータ」の性能が今ほど高くなかったころ、少ないバイト数で、低解像度の「モニタ」でも表記できるように、との歴史的な背景があるとか。

私は個人的にこういう独特の言葉遣いは好きなんですが、それもあって生物学の用語も、ときどき「二光子レーザ顕微鏡」とか「プロモータ」とか書いてしまいます。でもなぜか「ベクタ」とは書かないですね。。。とにかく、言葉遊びの好きな人には、読んでニヤリと笑ってほしいです。

2011年4月26日火曜日

節電に思う

震災以降、電力不足に伴って街路灯や商業施設の照明が落とされていますが、慣れてくるとこれくらいでちょうどいいと思いませんか?私はアメリカに住んでいた頃、帰国して成田空港からのバスがJR大宮駅に到着すると、まず始めに駅ビルの商業施設の照明が目を刺すように「まぶしく」感じられました。なんか日本ってスゴいなと。ちなみに日本で買い物すると包装も過剰ですが、「過剰さ」を感じさせる点で、これら二つの根っこにあるのは似通った意識なのかもしれません。

日本では昼間オフィスで働くときも部屋の照明をつけていますが、アメリカ人は昼間は照明をつけずに、外から入ってくる光だけで仕事してることも多かったです。大震災前の日本では、電力会社の宣伝で国民が電力消費を煽られ、足りなくなった分は原発を増設することで補い、その安全対策を軽視した拡大の末に起こったのが今回の事故とも言えるわけですから、日本人はそろそろそのような過剰な消費を考え直すときなのかもしれません。

毎日新聞に掲載された建築家レンゾ・ピアノの提言はなかなか興味深いです。

2011年4月25日月曜日

可憐な花

昨日はさいたま市の荒川河川敷の田島が原に、野生のサクラソウを見に行ってきました。サクラソウの自生地は全国でも珍しく、国の特別天然記念物に指定されています。

2011年4月23日土曜日

仕事のマナー

週末や休日に仕事関係のメールを送ることの是非は、さまざまな意見のあるところだとは思いますが、私は個人的に、緊急のものでない限りは送らないようにしています。どうしても用件を忘れそうという場合には、下書きフォルダに書いておいて、休み明けに送信するようにしています。

特に頼み事のメールの場合、送る方は用件が済んでいいかもしれませんが、送られる方はせっかくの休みの気分が台無しになりますからね。それは単なる送る側のエゴというものです。

2011年4月22日金曜日

日本語の文章の上達のために

私が大学院のときに先輩からすすめられた本が、本多勝一の『日本語の作文技術』です。読点の打ち方や、語順の良し悪しについてのセンスを磨くのに良い本です。もし「日本語は英語と違い、論理の明快な文章を書くのが難しい言語だ」と本気で信じている人がいたら,ぜひ読んでほしいですね。

それからもう一冊挙げるとすれば,これは放送大学のテキストなのですが、内井惣七先生の『推理と分析』です。説明的な文章(俗にいう「理系の文章」?)においては、一つの文を書くときには、誤解の余地が入り込まず、意味が一義的に決まるように書かないといけませんが、私がそれを論理学の観点から納得するきっかけになった本です。

2011年4月21日木曜日

原発事故の思わぬ影響

最近新しく改装した実験室に置くために電波時計を買ったんですが、いくら待っても電波を受信せず時刻合わせができないのは、部屋の向きが悪いからか、もしくは安物を買ったからだと思っていました。

実は、福島の標準電波の送信所が原発の近くにあって職員が退避しており、電波の送信が地震の翌日から止まっていたんですね。さっきニュースで知りました。

肝腎の時計の時刻合わせは、もちろん手動でしましたよ。モノがあまり便利になりすぎると、人間が堕落していけません。マニュアル操作万歳です。

(追記1)あれ、電波は発信されているはずなのに、なんで時刻合わせができないんだろう。やっぱり時計が安物なのか。。。
(追記2)その後、この電波塔は落雷のため再び使用不能になったようですね。

2011年4月20日水曜日

宮沢賢治の描いたもの

岩手の地を愛した宮沢賢治が残した物語の中には、例えば『銀河鉄道の夜』のカンパネルラや『グスコーブドリの伝記』のグスコーブドリなど、自分の命を犠牲にして他者を助ける人物がしばしば登場しますが、今回の大震災で殉職した警察官や自治体職員、医療者その他の人々、それから震災の復旧や原発事故の収束のために危険で過酷な環境で働いている人たちのことを新聞やニュースで知ると、本当につらい気持ちになります。物語などではない、今ここに起きている現実を受け止める、ということは決して容易なことではありませんが、一方で人間の悲しみを救う文学の力というものも、信じたいです。

2011年4月19日火曜日

仕事するときの集中のしかた

・・・というのは人それぞれですね。一番良いのは、仕事以外の邪魔が入らないような環境を作る(もしくはそういう環境に「避難」する)ことですが、私の知っているあるPIの方は、研究に関する話を始める前に、まず机の上の電話線を引っこ抜いていました。気持ちは大変良くわかります。

2011年4月18日月曜日

音楽出版界のオープンアクセス運動

Petrucci Music Libraryというサイトでパブリックドメインにあるpdf版の楽譜を無料でダウンロードすることができます。スコアの総数は今年の4月5日時点で9万点になりました。このサイト、リコーダーの先生に教えてもらったのですが(先生もある生徒さんから教わったそうです)、ファクシミリ版の楽譜もいろいろあって重宝しそうです。

楽譜って、特に輸入のものは、薄くてペラペラな曲が(「音楽的に」ではなく「紙として」です)何千円もすることがあって、全部買っているとお金も大変ですよね。高校のときは吹奏楽の楽譜を、当時大久保にあった民音音楽資料館に借りにいっていました。行ったついでに好きなオーケストラ曲のミニチュアスコアを借りたりするのも楽しみだったのですが、なんだか懐かしいです。民音も今は信濃町に移転しているんですね。

2011年4月17日日曜日

研究費申請書の書き方の上達法

申請書の書き方がうまくなる方法は、ある程度の数を書いて、採択と不採択の両方の経験を積むことのような気がします。まるで教師付き機械学習ですね。

自分が過去に書いたものの中で、採択されたものとそうでないものを読み比べると、やはり採択されたもののほうが迫力が感じられるのではないでしょうか。ちなみにこの迫力とは、よく陥りがちな「気負い」とか「力み」とは異なります。より正確には「迫真力」と言うべきかもしれませんが、あくまで自然に読めて、読後感が良く、思わず「これならお金を出してもいいな」と思える感覚のことです。ひと言で言えば、申請書を自分で読んでみて、それがなんとなく「輝いている」かどうか。

このような「恵まれた」申請書を書くには、いくつかの良い条件が重なること必要だと思いますが、そのような幸運を意図的に高める方法について、一般的なアドバイス(例えば「予備データを積み重ねる」とかね)以上のことは、私にもわかりません。多くの優れた芸術家も、その生涯の作品は「傑作」と「そうでもない作品」とに分けることができると思いますが、もしそのキャリアにわたって傑作だけを書き続けることができる人がいれば、その人はおそらく超天才でしょう。

2011年4月16日土曜日

「太陽のように,いつも笑って世界を照らす」

・・・ひとりの女性の一代記を描くNHKの朝の連続テレビ小説「おひさま」、今月から新たに始まりましたが、キャスティングもドラマのテンポも良くて面白いですね。

物語の舞台になっている長野県の安曇野は、私たち夫婦にとってはたくさんの思い出のつまった土地ということもあって、これからの展開が楽しみです。

2011年4月15日金曜日

論文4/15/11

Nature Methods
A microprobe for parallel optical and electrical recordings from single neurons in vivo
Yoan LeChasseur et al.

Simultaneous assessment of rodent behavior and neurochemistry
using a miniature positron emission tomograph
Daniela Schulz et al.

PNAS
Genetic visualization with an improved GCaMP calcium indicator reveals spatiotemporal activation of the spinal motor neurons in zebrafish
Akira Muto, Masamichi Ohkura, Tomoya Kotani, Shin-ichi Higashijima, Junichi Nakai, and Koichi Kawakami

Neuron
Intracellular Determinants of Hippocampal CA1 Place and Silent Cell Activity in a Novel Environment
J. Epsztein, M. Brecht, and A.K. Lee

Neural Circuit Mechanisms for Pattern Detection and Feature Combination in Olfactory Cortex
I.G. Davison and M.D. Ehlers

Cortical Map Plasticity Improves Learning but Is Not Necessary for Improved Performance
A. Reed, J. Riley, R. Carraway, A. Carrasco, C. Perez, V. Jakkamsetti, and M.P. Kilgard

Nature Neuroscience
Temporally matched subpopulations of selectively interconnected principal
neurons in the hippocampus
Yuichi Deguchi, Flavio Donato, Ivan Galimberti, Erik Cabuy and Pico Caroni

Ultra light-sensitive and fast neuronal activation with the Ca2+-permeable
channelrhodopsin CatCh
Sonja Kleinlogel, Katrin Feldbauer, Robert E Dempski, Heike Fotis,
Phillip G Wood, Christian Bamann and Ernst Bamberg

Nature
Molecular regulation of sexual preference revealed by genetic
studies of 5-HT in the brains of male mice
Yan Liu, Yun'ai Jiang, Yunxia Si, Ji-Young Kim, Zhou-Feng Chen et al.
Sensory maps in the olfactory cortex defined by long-range viral
tracing of single neurons
Sulagna Ghosh, Stephen D. Larson, Hooman Hefzi, Zachary Marnoy,
Tyler Cutforth et al.

Distinct representations of olfactory information in different
cortical centres
Dara L. Sosulski, Maria Lissitsyna Bloom, Tyler Cutforth, Richard Axel
and Sandeep Robert Datta
Increasing adult hippocampal neurogenesis is sufficient to improve
pattern separation
Amar Sahay, Kimberly N. Scobie, Alexis S. Hill, Colin M. O'Carroll,
Mazen A. Kheirbek et al.
Neuronal activity is required for the development of specific
cortical interneuron subtypes
Natalia V. De Marco Garcia, Theofanis Karayannis and Gord Fishell
Functional specificity of local synaptic connections in neocortical
networks
Ho Ko, Sonja B. Hofer, Bruno Pichler, Katherine A. Buchanan,
P. Jesper Sjostrom et al.

2011年4月12日火曜日

桜の森の満開の下

桜は満開のときも見事ですが、本当に美しいのは、やはり風が吹いて花びらがはらはらと舞う散りどきです。

桜を扱った文学で一番人口に膾炙されているのは、「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」という有名な一文で始まる、梶井基次郎のあの作品なのかもしれません。しかし私が極私的に好きなのは、やはり坂口安吾の「桜の森の満開の下」ですね。

この作品,小説としてももちろん面白いですが、「夢の遊眠社」時代の野田秀樹が,同じく坂口安吾の短編「夜長姫と耳男」のエッセンスも加えて、「贋作・桜の森の満開の下」という戯曲に仕立て上げたことでも(演劇ファンには)よく知られています。

私は幸運にも、夢の遊眠社の解散前に、この作品の公演を大阪で見ることができたのですが、この芝居、終盤のクライマックスで、舞台に桜吹雪がドバドバと降ってくる大変印象的なシーンがあります。客席から舞台の奥が見通せないほどの物凄い量の紙吹雪が舞うんですが、これはただただ圧巻でした。狂ったように風に舞い散る桜吹雪を、こんなふうに舞台上で表現できるというのは,さすがですね。

(追記)YouTubeに動画ありました。野田秀樹、若いですね。

2011年4月11日月曜日

震災から1ヶ月

未曾有の大災害の発生から1ヶ月が経ちました。3月11日の「あのとき」からもう4週間以上になりますが、私は今でも毎週金曜日の午後3時頃になると、ふと地震発生当時のことを思い出して、犠牲者の冥福と被災地の復興を祈りたい気持ちになります。

今回の震災のニュースが海外でも大きくとりあげられていることもあって、この1ヶ月ほどで外国の友人からも心配とお見舞いのメールをたくさんいただきました。大変ありがたいことです。

多くは、私がアメリカで研究していた時期に知りあい、今もアメリカに住む友人たちですが、遠いものでは地球の反対側、ブラジルに住む友人から、というのもあります。

外国での報道は、日本の報道よりも客観的な視点から伝えることができる長所もある反面、限られた情報をもとにしているために、情報が古かったり、間違っていたり、過度に扇情的になるなどして、現実とはかけ離れたものになってしまう危険性もあります。一般には「そこで現実に何が起こっているか」を、離れたところで正確に知ることは非常に難しいですね。そしてこのことは、首都圏に住む私たちが被災地のことを知る場合でも同じです。

2011年4月10日日曜日

研究を効率的に行う工夫

...というものがあったら,私が教えてほしいくらいですが、少なくとも「古い機器、性能の悪い機器は使わない」ということがその一つであることは確かです。間違った道具を動かすための苦労というのは、英語でいうところの"endless time sink" になり得ます。

2011年4月8日金曜日

LinuxマシンからTime Capsuleディスクをマウントする

mkdirで/media内にマウントポイントとなるディレクトリを作成した後、ターミナルウインドウで唱える呪文は、
"mount.cifs //Time CapsuleのIPアドレス/Time Capsuleディスクの名前/  /media/マウントポイントのディレクトリ名/ -o pass=Time Capsuleディスクのパスワード"
です。

アンマウントするときは、
"umount /media/マウントポイントのディレクトリ名"
ですね。

(追記)fedoraはこれでいけたんですが、別のコンピュータのubuntuではできませんでした。なんでだろう・・・(5月18日)

2011年4月7日木曜日

夜桜見物

今日の夜は、妻と車で近所に夕食を食べに行き、帰りは遠回りして川沿いに桜並木の続く通りを通って、夜桜見物をしながら帰ってきました。

辺りは住宅地で、人も車も通らず静かなのに、桜の花だけが満開で、とても幻想的な雰囲気でした。

2011年4月6日水曜日

Time Capsuleディスク自体のバックアップをとる

Mac使いにとって、アップルから出ているTime Capsuleは、ワイヤレスインターネット接続のベースステーションと、Macのバックアップをワイヤレス経由で自動で作成してくれるHDDとしての機能(Mac OS Xの"Time Machine"を使って)を兼ね備えた便利な機器ですが、Time Capsule のHDDを複数の人で共有してファイルサーバ的に使っている場合、 Time Machine自体のバックアップをどうとるの?っていう疑問が、当然のようにわきます。

答えはTime CapsuleのUSBポートにバックアップ用の別のHDDを接続し、Air Macユーティリティを使って手動でアーカイブ(ディスクのコピー)を作成する、ということになります(アップルのサポートページへのリンクはこちら)。

ま、簡単といえばそうですが、Time Capsule自体は他のMacのバックアップを自動でとれるだけに、将来はそのアーカイブも自動で作成できるようになってほしいですね。さもなければ、RAID1搭載のモデルを発売してほしいです。

2011年4月5日火曜日

放射性物質の拡散予測

IAEAの要請に基づいて作成した予測資料が、気象庁のホームページで公開されています。リンクはこちら。SPEEDIの結果(3/12-24の積算値)はこちらです。

2011年4月4日月曜日

シマノSTIレバー ST−6400のメインテナンス

私の自転車についているシマノ600アルテグラのデュアルコントロールレバーですが、もう20年近く前のパーツで、内部の古いグリスが固着していて変速不能になっており、メーカーでもサポートを終了しているため、調整に出した自転車屋では、現在市販されている新しいパーツに交換することを推奨していました。ブレーキングと変速がハンドルから手を離さずに一つのレバーでできるこのシステムは、今では当たり前になっていますが,当時はデュラエースとアルテグラ600にだけ採用された画期的な新技術でした。

リアの変速が9速10速が当たり前の現在、8速対応のSTIレバーとなると、グレードの低いパーツに交換せねばならず、またレバーの部分は自転車全体の見た目や操作感に影響することから、結局交換はせずに愛着のある以前のレバーを残して、そのレバーの隙間からこまめにスプレーオイルを注油することで、グリスを溶かしだす方法をとりました。

使ったのはWAKO'S(和光ケミカル)の「ラスペネ」という浸透性の高いスプレータイプの潤滑剤です。レバーの隙間に細いノズルを差し込み、グリスを洗い流すように十分な量のオイルを噴射すると、下へポタポタと滴り落ちるオイルは古いグリスが溶け込んで茶色くなっており、じわじわと効いていたようです。

これを1日2ー3回、数日間つづけるとあら不思議。フロントもリアも変速レバーがちゃんと動くようになりました。自分で分解してオーバーホールしようと思ったら大変ですが、根気があれば,分解せずにこの方法でなんとか動く状態にもっていくことはできそうです。

2011年4月3日日曜日

もう一人のリード

吹奏楽でリードというと、作曲者のアルフレッド・リードが圧倒的な知名度と人気を誇りますが、オーエン・リード(Hervert Owen Reed)という作曲家も「メキシコの祭り」という、3楽章からなる優れた名曲を残しています。

3つの楽章はそれぞれ、第1楽章「前奏曲とアステカの踊り」、第2楽章「ミサ」、第3楽章「カーニバル」と副題がついています。特に1、3楽章はリズムが土俗的で激しく、聴く者の血を沸き立たせるような雰囲気があります。それから全楽章を通して打楽器、特にチャイムの使い方が大変印象的です。

私も聴いていると、メキシコを旅行したときの記憶がよみがえってくるようです。

2011年4月2日土曜日

「世の中すべて波だらけ」

フーリエ解析は信号処理の基本操作です。アメリカで研究していたときも光学イメージングの信号抽出に使っていましたが、用途は幅広く,数学的にも奥が深いですよね。そして、その奥深い数学の詳細を知らずとも、matlabだったら一行で計算できてしまうというのも,別の意味ですごいことです。

2011年4月1日金曜日

新年度の抱負

今日から新年度が始まりました。

日本で新年度の初日がちょうどエープリルフールにあたるというのは何かの策略でしょうか。真面目で勤勉な日本人にしてはシャレています。新年度の抱負も怪しげなものに聞こえそうですね。

ええと、私も最近は面白い実験データがたまってきてるので、今年度は論文をじゃんじゃん書きたいです。

2011年3月31日木曜日

錆びた英語

日本に帰ってきて丸2年が経ちますが、われながら英語の能力はだいぶ錆び付いて(rusty)きました。英語で文章書こうと思っても、すぐには的確な表現が出てこないですね。単語もだいぶ忘れてしまい、簡単な単語と間違った文法でしか話せなくなってしまいました。これをもとに戻そうと思ったら、少し意識的に英語能力の再開発をしないといけません。

ま、一種の堕落と言えばそうかもしれませんが、母国語で不自由なくコミュニケーションできるんだから研究そのものに専念せよ、という考え方もできます。

これは本多勝一がかつて書いていたことですが、新聞社の海外特派員というと、一般に英語ができる人間が派遣される傾向があるが、仮に、「英語はできるが取材能力は並」という人間と、「英語はからきしダメだが、取材能力は抜群」という2種類の人間を海外に派遣した場合、後者の人間のほうが必ず良い仕事をする、とのことです。

英語は手段なので(例えば通訳を使うなどして)替えが効くが、取材や執筆はその人固有の能力なので替えがきかない、とのことでした。言われてみればそうだなと納得ですね。

2011年3月29日火曜日

「もし、世界の終わりが明日だとしても、私は今日、林檎の種を蒔くだろう」

これは、寺山修司が好んで引用した、ゲオルギウというルーマニアの作家の言葉です。

9月に横浜で行われる神経科学学会の年会のための抄録を書いています。震災発生から2週間以上が経ったものの、被災地の被害の全容もいまだ明らかにならず、復興の見通しも不透明な中で、9月には果たして私たちはどんな生活をしているんでしょうか。。。タイムマシンがあったら見に行きたいです。日本に少しでも明るい笑顔が戻るようにと願ってやみません。

2011年3月27日日曜日

Linux版Matlabのインストールと起動

Linux版Matlab R2007bがFedora 13マシンに正常にインストールされた後、起動しようと思ったら、

"error while loading shared libraries: libXp.so.6: cannot open shared object file: No such file or directory"

というエラーが出たんですが、結局

"yum install libXp-devel"

の一行で解消されました。


で、これで大丈夫と思いきや、次は”License Manager Error -95”が出たので、結局コンピュータを一度再起動して、/etcにある "lmstart"でlicense managerを手動で開始したら、無事アプリケーションが立ち上がりました。

これで一件落着です。

(追記)FedoraのSystem->Preference->Startup Applicationsにlmstartを加えておくと吉です。

2011年3月26日土曜日

私の好きな少女マンガ家

3人選べと言われれば、萩尾望都、大島弓子、岡崎京子ですね。この人たちの描く作品はすごいです。

2011年3月25日金曜日

コンピュータの設定やソフトウェアのインストールでエラーが出たときの対処法

研究でコンピュータを使っていると、新旧のハードウェア、OSとソフトウェア間の適合性や、同じOSでも日本語版と英語版との適合性に不具合などが生じて、それらを解決するだけでも多くの時間が費やされてしまいます。

アップデートするときに、ソフトもハードも一度にできればいいのですが、研究の目的や製品の使いやすさの点から見て、新しいものが必ずしも良いものとも限らず、問題を複雑にしています。

さまざまな問題が生じたときに原因のありかを推測するには、それなりにいろいろな経験を必要とするのですが、一番手っ取りばやいのは、エラーメッセージをコピーして、そのままグーグル(あるいは他の検索エンジン)でインターネットを検索することですね。

たいていの場合、世界中の誰かが既にあなたの悩んでいるトラブルを経験しており、解決策を示してくれています。